SEOで得られる効果とは|成果につながるまでの期間と8つの具体的施策

この記事で分かること
  • SEOの効果
  • SEOで効果を出すための施策
  • SEOの効果検証方法

SEOは聞いたことがあるけど「どんな効果があるか」「どうやって効果を出すのか」が分からない方は多いのではないでしょうか。

この記事では、SEOの効果について紹介します。効果を向上させる施策や効果測定方法についても解説します。
「SEOでなかなか成果が上がらない」「何から始めるべきか分からない」といったお悩みを持つ方はぜひ参考にしてください。

「SEO、何から始めればいいかわからない」という方は下記も合わせてご覧ください。⇒【これだけやればOK!】内部対策の施策を網羅的にまとめた3点セット(無料)

目次

SEOで得られる2つの効果

検索結果で上位表示されると、大きく2つの効果が期待できます。

SEOで得られる効果
  • サイト集客の増加
  • ブランド認知の向上

SEOを実施し、検索上位を獲得するとWebサイト経由の集客数の改善やブランド認知の向上といった効果が期待できます。また、人件費と外注費が基本的な原価となるので、低コストで企業や事業の成長につなげられるのもSEOの魅力です。

サイト集客の増加

検索結果で上位表示することで、クリックされやすくなり、サイト訪問者が増加します。下記は、検索順位ごとのCTR(クリック率)を記載した表です。

検索順位CTR(PC)CTR(モバイル)
1位8.17%6.74%
2位3.82%3.41%
3位2.43%2.50%
4位1.63%1.71%
5位1.11%1.18%
6位0.84%0.89%
7位0.67%0.75%
8位0.54%0.64%
9位0.52%0.55%
10位0.44%0.48%

表を見てわかる通り、順位が高いほどクリックされる確率が上がります。たとえば、月間検索ボリュームが10000のキーワードで1位で表示されていれば600~800件のアクセスを獲得できます。そのため、上位表示するキーワードを増やしていければ、大幅な集客増加を見込めます。

引用:CTR Research Study: The Largest Ever for SEO|seo Clarity

ブランド認知の向上

集客だけでなく、企業ブランディングにも効果が期待できます。Google検索結果には企業名やロゴも表示されます。そのため、上位表示を獲得できれば、社名やロゴがユーザーの目に自然と触れることとなります。1つの業界や分野で複数キーワードで上位表示されていれば、その領域の主要企業としてのイメージを与えることも可能です。

直接的な成果はなくとも、ユーザーが困ったときの相談先として想起されるようになれば、間接的に有効リードを創出していることにもなります。このようにSEOはサイトの集客改善だけでなく、長期的には企業ブランディングにも効果を発揮します。

SEOの効果が出るまでの期間

SEOは効果が出るまでにある程度の期間を要します。上位表示を狙うキーワードの検索ボリュームやサイト全体の評価によって効果が出るまでの期間に差があります。そのため、一まとまりに「〇か月実施すれば効果が出る」とは言えません。

サイト評価が高い方が早く効果が出やすい

検索エンジンから高い評価を受けているサイトの方が効果が出やすいです。

コンテンツの量や被リンクの獲得数が多いほど高い評価を受けやすいです。ドメインの古さが直接サイト評価に影響するわけではありませんが、長年運営されているサイトの方がコンテンツの量や被リンクの本数が多く、サイト評価が高い傾向にあります。

上位に評価が高いサイトが並んでいるキーワードの場合は、コンテンツの質だけでなく、サイト全体の評価も上げていく必要があるため効果が出るまで時間がかかります。

検索ボリュームが少ないキーワードの方が早く効果が出やすい

検査策ボリュームが少ないキーワードの方が早く効果が出やすい傾向にあります。

検索ボリュームが多いキーワードでは、ページ単体の質だけでなくドメイン全体の評価も考慮される傾向があります。ドメイン評価を上げていくためには時間がかかるため上位表示の難易度が上がります。

一方で、検索ボリュームが少ないキーワードはページ単体で評価される傾向にあります。そのため、ドメイン評価が高くなかったとしても品質の高いコンテンツを作成すれば、上位表示する可能性があります。

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SEOで効果を出すために重要な考え方

SEOには正解がありません。施策を打つだけでなく、効果検証を行い、何が要因となって施策の効果が現れたのかを考える必要があります。また、SEOはコンテンツを届ける相手はユーザーです。そのため、以下の2点を大事にSEOに取り組むこと大事です。

SEOに重要な考え方
  • 仮説ベースで考える
  • ユーザー起点で考える

仮説ベースで考える

仮説ベースで考えることは非常に重要です。

SEOに限った話ではないですが、SEOではとくに重要です。検索アルゴリズムが公開されていないかつ、目に見えないユーザーを相手にするためです。検索アルゴリズムが公開されていないため、Googleのの公開する情報から自身の頭で「どうすることで成果が上がるか」を組み立てていく必要があります。

また、ユーザーは直接意見を言ってくれるわけではありません。ヒートマップやアクセス解析の結果から、仮説を立てそれを実証する形で分析~施策設計を繰り返していく必要があります。そのため、SEOにおいて仮説ベースで考えることは非常に重要となります。

ユーザー起点で考える

ユーザーファーストでいることもかなり重要です。前述のとおり、Googleはユーザーに有益かつ検索キーワードとの関連性が高いページを上位に表示します。そのため、ユーザーが「どういう状態で」「どういう情報を」求めているのかを考え抜いたうえで、コンテンツや施策を設計していく必要があります。

仮にかなり作りこんだコンテンツであっても、ユーザーの意図とズレていれば上位表示されることはありません。また、施策に関してもユーザーの求める改善でなければ逆効果になってしまう可能性もあります。

そのため、ユーザーが求めているものを考え、届けていくことが重要です。

参考:Googleが掲げる10の事実|Google

SEOで効果を出す3つの対策

SEOで効果を出すためには具体的に何をすればよいのでしょうかSEOでは、大きく3つに分類できます。ここでは、分類ごとに有効な施策を解説していきます。

SEOの分類
  • コンテンツSEO
  • テクニカルSEO
  • 外部対策

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを生み出すための施策です。品質の改善やタグの最適化などがメインの施策となります。

検索意図への合致率を高める

SEOコンテンツにおいて検索意図と満たすことは最重要です。

ユーザーが求める情報を届けられる記事を作成しないと上位表示はかなり難しいです。Googleも「ユーザー第一主義」の理念を掲げており、実際にユーザーの満足度の高いページに焦点を当てたアルゴリズムアップデートを行われています。また、Googleの検索アルゴリズムも検索クエリと関連性の高いページが表示されるようになっています。

そのため、検索意図を分析し、コンテンツに反映することが大切です。

検索意図を分析するうえで、弊社は5つの情報をヒントにしています。

検索意図を分析するヒント
  • 上位サイト
  • サジェスト
  • 再検索キーワード
  • Q&Aサイト
  • SNS

上位サイトから傾向を掴み、サジェストや再検索キーワードでユーザーの細かなニーズをグルーピングしていきましょう。また、Q&AサイトやSNSを確認し潜在ニーズがないか確認しましょう。そのうえで、ユーザーは「どんな悩み」を解決するために「どんな情報を」求めているのかを考え、コンテンツに盛り込んでいきましょう。

検索意図の分析の詳細は下記の記事にまとめているので、ぜひご確認ください。

参考:Googleが掲げる10の事実|Google

独自性を高める

コンテンツSEOにおいて独自性も重要な要素です。Googleも独自コンテンツを作成することを推奨しています。また、ユーザーから見ても既存のコンテンツのコピーのような記事は存在価値が低いと言えるでしょう。

そのため、自社独自のコンテンツを記事に織り込んでいきましょう。

たとえば、下記のような施策も有効です。

  • 独自調査をエビデンスにする
  • 自社独自のノウハウを情報として届ける
  • 競合とは違う切り口で作成する

他にもさまざまな方法はあると思いますが、競合にはない要素を加えてユーザーに有益な情報をもたらすことが大切です。

タイトル・見出しを改善する

タイトルや見出しの改善でも検索順位の向上が期待できます。タイトルや見出しタグやGoogleに記事の内容を伝える役割を果たしています。また、Google公式も検索順位に大きな影響を与える要素として、「タイトル」や「見出し」に検索キーワードを配置する事をベストプラクティスとして紹介しています。そのため、検索キーワードを「タイトル」「見出し」など重要なタグに適切に含める施策も有効と言えます。

キーワードの入れ方は下記の記事で詳しく解説しています。興味があればご覧ください。

参考:Google検索の基本事項|Google検索セントラル

テクニカルSEO

テクニカルSEOとは、Webサイトの内部構造を最適化することでクローラビリティやユーザー体験を改善するSEO施策のことです。具体的には、内部リンクの設置やサイト構造の最適化、サイトスピードの改善などがあります。すべての施策は解説しきれませんが、ほぼすべてのサイトで実践できる3施策をここでは解説します。

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内部リンクの最適化

内部リンクとは、パンくずリストやナビゲーションなどサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。この内部リンクの配置を最適化することで、大きく3つのメリットがあります。

内部リンク最適化のメリット
  • クローラビリティの最適化
  • ユーザーの滞在時間の向上
  • ページ評価の向上

1つ目は、クローラビリティの最適化です。内部リンクを適切に配置することでクローラーがサイト全体のページがクロールされやすくなります。クロールされやすくなると、新規ページを公開した際やページを更新した際に素早くインデックスされるようになります。

2つ目は、ユーザー滞在時間の向上です。サイト全体でページ遷移しやすい導線を作ることで、サイト内に留まる時間も増えます。そうすることで、多くのコンテンツを届けやすくなったり、CVする可能性が高まったりする可能性があります。

3つ目は、ページ評価の向上です。とくに記事ページなどで関連するページ同士のリンクを埋め込むことで、ユーザーが知りたい情報にたどり着きやすくなります。その結果ユーザービリティが向上しページ評価の向上につながる可能性があります。

このように、内部リンクを適切な場所に設置することで多くのメリットを受けられます。とくに、下記の場所には内部リンクを設置しておきましょう。

  • グローバルナビゲーション
  • フッター
  • パンくずリスト
  • サイドバー
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ページエクスペリエンスの改善

ページエクスペリエンスの改善もテクニカルSEO施策の1つです。

Googleはユーザービリティもランキング指標の1つだと公言しています。ページエクスペリエンスは「PageSpeed Insights」というページで確認できます。

PC版とモバイル版のサイトでそれぞれ数値を確認できます。基本的には、問題点と改善策はPageSpeed Insightsのページ内で確認できます。

改善策の具体例としては、下記などが上げられます。

  • モバイルフレンドリー対応
  • 画像の圧縮
  • 不要なコードの削除

とくにBtoC企業の場合は、モバイルフレンドリー対応は重要です。多くのユーザーはスマホ経由の流入が多いため、スマホで快適に動作するように改善することが重要です。

ページエクスペリエンスが悪いとユーザーが離脱する可能性が高まります。そのため、せっかく流入してくれたユーザーを逃さないためにもページエクスペリエンスを向上させましょう。

参考:ランキング結果 – Google 検索の仕組み|Google

サイト構造の最適化

サイト構造を最適化することで、クローラビリティ・ユーザービリティの双方を改善できます。サイト構造を整備する際には以下の2点に注意しましょう。

サイト構造の最適化のポイント
  • シンプルなディレクトリ構造を心がける
  • 3クリック以内でどのページにもアクセス可能

ディレクトリ構造は、カテゴリページから記事ページまでシンプルにまとめましょう。また、3回以内のクリックでそのページにもアクセスできるように心がけましょう。

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そうすることで、クローラーがサイト全体をたどりやすくなり、ユーザーにとっても使いやすいサイト構造となり、SEOの評価も高まります。また、適切に内部リンクも繋ぐことで、さらに検索エンジンに評価されやすい状態を作れます。

外部対策

外部対策とは、被リンク・サイテーションを増やすための施策です。ただ、被リンクやサイテーションは自力で増やすことはできません。そのため、ユーザーが参考にしたい・共有したいと思うようなコンテンツを作成することが重要です。

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一次情報になるコンテンツを発信する

一次情報になる情報をコンテンツとして発信することが有効です。

自社独自の調査を行い、コンテンツに盛り込みましょう。調査結果が有益なものであれば、他のサイトやSNSに引用されたり、紹介されたりすることで自然な形で被リンクやサイテーションを増やすことができます。1つのコンテンツで多くの被リンクを得られた場合は、SEO評価を大きく向上させることも期待できます。即効性のある施策ではないですが、調査を作りこむことで、長期的に成果を上げられる施策です。

関連性の高いサイトと相互リンクを設置する

相互リンクとは、お互いにページの発リンクを飛ばしあうことです。関連性の薄い相互リンクはペナルティの対象にもなりえます。しかし、良質なコンテンツを持つサイト同士が自然な形でリンクを張り合うことはSEO評価にも好影響を与えます。

SEO評価を上げたいページと関連性が高いページがある場合、そのサイトの運営者に相互リンクの依頼をしてみましょう。依頼する際は、相手にとってもメリットも提示することが重要です。

SEOに逆効果のNG施策2つ

被リンクの購入

被リンクの購入は、NG行為です。以前は、お金を支払い多くのサイトからリンクを貰う手法が実際に有効でした。しかし、現在はGoogleからペナルティを受ける対象となります。もし、ペナルティを受けてしまうと、順位が大幅に下落します。また、その後の検索順位も上がりにくい事態にもなりかねません。現在は、関連性の低いサイトからの被リンクは有効ではなくなっています。そのため、効果がないものにお金を支払い、さらにペナルティを受けるという最悪の状況を招く可能性があるので、被リンク購入は絶対に行わないでください。

参考:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー|Google検索セントラル

低品質コンテンツの作成

低品質コンテンツの作成もNGです。低品質コンテンツは、Googleによって以下のようなページと定義されています。

低品質ページの定義
  • 自動生成されたコンテンツ
  • 内容の薄いアフィリエイトサイト
  • 無断複製されたコンテンツ
  • 誘導ページ

分かりやすく説明すると、独自の価値を持たない・検索順位を操作する目的で生成されたといった特徴を持つサイトは低品質コンテンツだと判断されるということです。

低品質コンテンツがサイト内に存在すると、マイナス評価の要因となり、サイト全体のSEO評価を毀損します。低品質コンテンツが1つあるだけでは、大幅なマイナス評価にはなりませんが、意図せず低品質コンテンツを量産していると大幅にマイナス評価を受ける要因になってしまいます。

自社サイトに低品質コンテンツがあるかは、Google Search Consoleのインデックス状況に関する下記の項目を見て該当しそうなページがあるか確認しましょう。

低品質ページの可能性のあるページ
  • クロール済み-インデックス未登録
  • 重複しています。Googleにより、ユーザーがマークしたページと異なるページが正規ページとして選択されました。

とくに重複していたコンテンツや意図せずインデックス未登録になっているページはコンテンツの改善を試みましょう。

参考:Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー|Google検索セントラル

SEOの効果測定方法とおすすめツール

効果測定もSEOに重要な要素です。適切に効果測定を行なければ、何が要因となり成果が向上したのか分かりません。成果が上がった要因を明らかにすることで施策の再現性が上がり、継続的にSEOの効果を向上させられます。ここでは、効果検証に必要な2つのツールとみるべき指標について解説します。

Google Analytics

Google Analyticsは、Googleの提供するアクセス解析ツールのことで、ウェブサイトに訪問したユーザーの行動を分析できます。2024現在、Google Analytics 4 (GA4)がリリースされ、ユーザー行動を深く計測することが可能になっています。「どんな人」が「どのページ」で「どんな行動」をしたのかを数値として確認できます。

また、「データ探索」機能を使用することで、「自由形式」「経路探索」など多様な形式でのレポート作成が可能です。自分の見たい指標に合わせてレポートをカスタマイズでき、より高度な分析が可能になります。たとえば、「どのページ」から「どのページ」へ遷移するユーザーが多いのか、「どういうページ」で「どういうユーザー」が離脱しているのかなどを確認し、施策設計の大きなヒントとして活用できます。

コンテンツやUX/UIなどオンページの改善施策を行った場合は、GA4で「どの施策」が「どのページ」で「どの指標」に「どんな影響」を与えたのかを観測し、適切に振り返りを行えるようにしましょう

Google Search Console

Google Search Consoleは、Googleが提供しているウェブ解析ツールです。サイトの検索結果上のパフォーマンスを観測・分析できるツールです。検索キーワードごとに、自社サイトの「表示回数」「クリック数」「クリック率」「平均掲載順位」が確認できます。またページURLでのフィルタリングも可能なため、「どのページ」が「どのキーワード」でどんなパフォーマンスを上げているのかを確認できます。さらに、インデックス状況の確認やサイトマップの送信、クロールリクエストの送信などの機能もありテクニカルSEOの側面においても有用なツールといえます。

Google Search Consoleを適切に活用することで、施策がどのキーワードでどのようにKPIに作用しているかを観測し、次の施策設計に役立てましょう。そのためにも、あらかじめ施策ごとにKPIを設定してモニタリングしていくことが重要です。

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ひとえにSEO対策といっても、「内部対策」「外部対策」「SEO記事」「UI/UX対策」など施策は膨大にあります。リソースも限られている中でどこから着手すべきか、どの施策が効果的かなど施策を実施するにもかなりの労力が必要です。

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