- ビッグキーワードの概要
- ミドル・スモールキーワードとの違い
- ビッグキーワードの対策のポイント
- ビッグキーワードで上位表示する手法5つ
SEOの担当者なら一度はビッグキーワードで上位を獲得しようと試みたことがあると思います。しかし、どんなに時間をかけても成果が出ず、「上位サイトと何が違うんだろう」「どういう施策を打てばよいのか」と悩んでいる方も多いでしょう。
そこで、本記事では「ビッグキーワード」をテーマに、ミドルやスモールキーワードとの違いや上位表示をする手法などを解説します。ビッグキーワードでの成果が伸び悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
本記事より詳しく「SEO記事の作成方法を学びたいという方」は、下記も合わせてご覧ください。48ページのスライドで弊社の持つ記事作成のノウハウを公開しております。⇒【最新SEO情報】直近のアルゴリズムから検索上位を獲得するため記事作成手法を詳しく解説(無料)
ビッグキーワードとは
ビッグキーワードとは、月間検索回数の多いキーワードのことです。「マーケティング」や「ハンバーガー」など1語のみで構成されるキーワードが多いです。ビッグキーワードは、ユーザーニーズが幅広く、多くのユーザーに検索されるため上位表示した際のインパクトが大きいことが特徴です。そのため、競合も多く上位表示の難易度は高い傾向にあります。しかし、適切な施策を実施することで十分可能です。
スモールキーワード・ミドルキーワードとの違い
スモールキーワードとは、月間検索数が少ないキーワードのことを指します。また、ミドルキーワードとは中間にあたる月間検索数を持つキーワードです。ビッグキーワードほどの検索数はないですが、ある程度の検索数があることが特徴です。
スモールキーワードやミドルキーワードは複数の単語で構成される傾向があります。
構成される単語数が多いほど、検索ボリュームが小さくなりますが、ユーザーのニーズが明確に現れます。
また、ビッグキーワードではドメイン・ディレクトリ単位で評価されます。そのため、スモールキーワードとは違い記事単体の品質だけで上位を獲得するのは難しく、サイト全体の専門性やテーマ性を向上させていくことも重要です。
キーワードの種類 | 特徴 | キーワード例 |
---|---|---|
ビッグキーワード | ・月間検索数が多い ・ユーザーニーズが幅広い ・1つの単語で構成されることが多い ・ドメイン全体で評価される傾向がある | 「SEO」 月間検索数:32,000 |
ミドルキーワード | ・月間検索数が中程度 ・ユーザーニーズはやや絞られる ・2語以上で構成されることが多い | 「SEO キーワード」 月間検索数:2,800 |
スモールキーワード | ・月間検索数が少ない ・ユーザーニーズが明確 ・3語以上で構成されることが多い ・記事単体で評価される傾向がある | 「SEO キーワード 入れ方」 月間検索数:800 「SEO キーワード 決め方」 月間検索数:90 |
ビッグキーワードでの上位表示は、集客面で強みを発揮します。一方で、スモールキーワードはユーザーニーズを捉えコンバージョンを促しやすいキーワードです。どのキーワードを狙うかはSEOに取り組む目的の達成に適したものを選ぶようにしましょう。
ビッグキーワードで上位表示するメリット
ビッグキーワードで上位表示できた場合、大きく3つのメリットが得られます。難易度の高いキーワードのため得られるインパクトは大きいです。
- アクセス数の大幅増加
- 認知拡大やブランディング効果
- コンバージョン数の増加
アクセス数の大幅増加
ビッグキーワードで上位表示すると、月間検索数が多くサイトへのアクセス数を大幅に増加します。検索結果で1位表示されているサイトのクリック率は14%ほどだと言われています。
たとえば、月間検索数が30,000のキーワードで上位表示できた場合、4,200件のアクセスを1記事で得ることになります。難易度は高いですが、ビッグキーワードでの上位表示はサイトの流入数へ大きなインパクトをもたらします。
参考:CTR Research Study|SEOClarity
認知拡大やブランディング効果
ビッグキーワードで上位獲得ができていれば、多くのインプレッションが得られます。社名やサービス名などが、多くのユーザーの目に触れることになるため、認知度の向上につながります。
また、良質なコンテンツを多くのユーザーに届けやすくなるため、単に認知拡大につなげるだけでなく、自社の専門知識などを知ってもらう機会の創出にもなります。
ユーザーからオウンドメディアの質が評価され、より多くの指名検索を得られるようになれば、長期的にブランド資産として売り上げにも大きく貢献してくれます。上位表示ができれば、かなり大きい効果をもたらすことになるでしょう。
コンバージョン数の増加
ビッグキーワードの上位表示により、アクセス数が向上します。サイトに流入するユーザーの数が増えることで、コンバージョンの件数の増加にもつながります。
ビッグキーワードでは、情報収集程度のユーザーも多く訪れるため、コンバージョン率に大きく良い影響を与えることは少ないです。しかし、平均コンバージョン率が1%のページの月間アクセス数が1000件から10000件に増加した場合、コンバージョン率は変わらなくともコンバージョン数は10件から100件に伸びることになります。
このように、ユーザーの母数を増やすことでコンバージョン数の増加につながります。
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ビッグキーワードの調査方法
ビッグキーワードは、ツールを利用して調査できます。弊社では、AhrefsやSEMRUSHといったツールを利用して検索ボリュームを確認しています。
今回は、「SEO」というキーワードで調査してみました。そうすると検索ボリュームは32,000で、「SEO 文字数」や「SEO ツール」といった関連キーワードも確認できました。このように調査したいキーワードを入力すると、検索ボリュームや関連キーワードを同時に調査できるので、ビッグキーワードを探すだけでなく、ミドルキーワードやスモールキーワードも同時に調査できます。
また、Ahrefsでは上位表示している競合サイトの獲得キーワードも確認できます。上位サイトの獲得キーワードの中から、ビッグキーワードを探しても良いでしょう。
ビッグキーワードの上位表示を狙う際に知っておくべきこと
前述のとおり、ビッグキーワードでの上位表示は競合性が高く、難易度はかなり高いです。その分、インパクトは大きいですが無暗にビッグキーワードで上位を取ればよいものではありません。そもそもビッグキーワードでの上位を狙うべきなのかを考慮したうえで、行動に移さなければなりません。そこで、本章ではビッグキーワードを対策するか考えるうえで知っておくべきことを3つ解説します。
- ターゲットを絞りづらい
- ユーザーのアクションにはつながりにくい
- 効果が出るまでに時間がかかる
ターゲットを絞りづらい
ビッグキーワードは、ユーザーの検索ニーズが幅広くなる傾向があります。とくに、「SEO」のような1語で構成されるキーワードでは、「SEOの概要」「SEOの費用」「SEOのポイント」などユーザーによって求める情報が変わります。そのため、特定のユーザー層に絞ることが難しいです。そのため、「SEOについて知りたいマーケティング担当者」といった抽象的なターゲット向けのコンテンツを展開する必要があります。
ユーザーのアクションにはつながりにくい
ビッグキーワードは、検索ボリュームが多い反面、ユーザーのアクションに直結しにくいです。ニーズが幅広く、ユーザー自身も情報収集程度で検索してきているためです。流入が増えることにより、コンバージョン件数の増加は見込めますが、コンバージョン率自体が改善するとは限りません。そのため、コンバージョン率の改善をしたい場合は、CTAの改善や内部リンク設計など、ユーザー体験を高める施策でユーザー行動を改善する工夫が求められます。
効果が出るまで時間がかかる
ビッグキーワード向けの施策は、効果が出るまでに時間がかかります。競争相手が多く、コツコツとした取り組みが必要です。忍耐強く、継続的なコンテンツ制作や内部リンク設計などの施策を実施することが、成功への鍵となります。結果が出るまでの過程を見越して計画を立て、着実に進めていくことが肝心です。
ドメインパワーが弱いサイトはスモールキーワードから対策すべき
SEOの上位表示にはドメインパワーという要素も重要です。ドメインパワーを簡潔に説明すると、ドメインの持つ強さのことで高いほど上位表示しやすいです。
ビッグキーワードでの上位表示はインパクトが大きく、大手企業のドメインなど強いサイトが競合になります。かなり競合性が高いキーワードになるため、ドメインパワーが弱いサイトが上位表示するのは難しいです。そのため、最初からビッグキーワードに挑戦するのはリスクが高く、いつまでたっても成果が出ない可能性が高いです。まずは、スモールキーワードで上位を獲得し、地道に集客を改善しつつ、長期的な目線でビッグキーワードの上位獲得を狙うようにしましょう。
ビッグキーワードでの上位表示につながる手法5つ
ニーズの網羅性が高い良質なコンテンツを作成する
ビッグキーワードの場合、検索するユーザー層がさまざまで、検索意図を絞るのが難しいケースが多いです。そのため、キーワードに関連するニーズを網羅的に拾っていけるようなコンテンツの作成が重要です。
ビッグキーワードでのコンテンツ作成において重要なポイントは以下の3つです。
- ユーザー視点でニーズを洗い出す
- サジェストや再検索キーワードを確認する
- テーマに関する知識を付ける
まずは、ユーザー視点で「どんな情報が求められているのか」を考えることが重要です。その際、yahoo!知恵袋やSNSの投稿、上位競合の見出しを参考程度に確認しても良いでしょう。「このキーワード」で検索するユーザーは、どんなニーズを抱えているのか、あらゆるパターンを想定しておくことが肝心です。
また、サジェストや再検索キーワードも確認しておきましょう。ユーザーニーズがキーワードという目視できる形で表出するため、ニーズの抜け漏れがないか確認できます。
ビッグキーワードでは、ニーズの網羅性は高く、情報は浅く触れることが多いです。そのため、競合と似たような記事になってしまっていることが多いです。しかし、テーマに関する知識があれば、有識者として競合とは異なる切り口で構成を考えられます。記事に独自性を持たせるためにも、自分の知識もアップデートしていきましょう。
関連性の高いページと内部リンクを繋ぐ
ビッグキーワードのコンテンツの場合、網羅的にさまざまなトピックについて触れるため、内部リンクを設置できる箇所が多くなります。適切に内部リンクを設置することで、多くのページからリンクジュースが受け渡され、SEO評価の向上に大きく影響します。
また、ビッグキーワードのコンテンツでは、広くトピックを扱う分、情報の深さに欠けることが多いです。そのため、それぞれのトピックと関連性が高いページを内部リンクでつなぐことで、ユーザーをより深い情報に誘導し、回遊を促せます。
競合性の高いビッグキーワードでは、内部リンク設計は非常に重要です。適切な箇所に、適切なページを設置するようにしましょう。
トピッククラスターを形成する
ビッグキーワードにおいて、トピッククラスターの形成も重要な施策です。ビッグキーワードでのコンテンツを中心に、関連性の高いページ同士で内部リンクを繋いでいきましょう。その際、カニバリが起きていないか確認し、起きていれば解消しましょう。
適切に形成することで、トピッククラスター内で検索意図を網羅し、ユーザー行動の改善につながります。また、多くのリンクジュースをピラーページに集められるので、ビッグキーワードでの上位表示も狙いやすくなります。
ドメインやディレクトリ全体のテーマ性向上にもつながるので、SEO戦略において非常に重要な施策です。
被リンクを獲得する
ビッグキーワードで上位表示するには、ドメインパワーも強くないといけません。ドメインパワーを強化するうえで、被リンクはとても重要な役割を果たします。類似テーマのサイトへ営業する、取材記事を作成する、調査を実施し一次情報を発信するなど被リンクを獲得するための施策を行い、コツコツと積み上げていきましょう。
テクニカルSEOを実施する
ビッグキーワードで上位表示を目指すうえで、サイト全体のSEO評価を向上させることも重要です。テクニカルSEOは、SEO評価を上げるものではなく、マイナス評価をもとに戻すようなイメージです。
- ページスピードの改善
- 構造化マークアップ
- XMLサイトマップの作成と設置
- robots.txtによるクロール制御
- 要らないページの削除やnoindex付与
- リダイレクトの設定
- ナビゲーションの最適化
クロールの最適化を図ることで、サイトが本来得られるはずの評価を適切に受けられるようになります。HTMLやJavaScriptなどの知識が必要にはなりますが、ビッグキーワードでの上位表示を目指すのであれば必須と考えてよいでしょう。
まとめ
ビッグキーワードは、コンテンツの品質だけでは上位表示できません。ドメイン全体の評価も重要です。
そのため、むやみにビッグキーワードでの上位表示を目指すべきではありません。自社サイトの獲得キーワード数やコンテンツ数、ドメインパワーなどを基に上位表示が現実的かどうかを判断しましょう。
また、ドメインが強いサイトでも長期的な目線でコツコツ施策を積み重ねていくことで上位表示につながるでしょう。
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