現在のSEO環境では、中小企業でも十分に成果を出せるポテンシャルがあります。以前のSEOではドメインの強いサイトが上位表示されやすい環境でしたが、近年では「コンテンツの質」の重要度が増してきております。
そこで、本記事では「中小企業のSEO対策」をテーマに、中小企業がSEOで成果を出す方法や注意すべき落とし穴について解説いたします。SEOを始めようか悩んでいる中小企業の担当者様はぜひご覧ください。
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中小企業でSEOで効果は十分期待できる
様々な企業様を支援している中で、「よく中小企業でもSEOで効果が出せるのか」といった相談を受けます。結論として、適切に取り組めば、企業規模は関係なくSEOで成果を出すことができます。
SEOはCV数の拡大など定量的な側面だけでなく以下のような定性的な側面で効果を期待できます。
- 潜在層から検討層まで幅広い層にアプローチできる
- 見込み顧客の発見につながる
- 自社の認知拡大につながる
中小企業でもSEOに取り組み続けることで、上記のように中長期的にビジネスにポジティブな効果をもたらします。
ただ、大企業より成果を出すまでのハードルは高い傾向があるので、適切な戦略の下で、施策を回し続けることが重要です。詳しくは後述しますが、正しくSEOにリソースを投下することで中小企業でも検索上位を獲得できます。
現在のSEO環境は中小企業でも検索上位を狙える
先ほど述べたように、中小企業でも大企業を抑えて上位表示することは可能です。以前のSEO環境では、ドメインの強さが重要視されており、被リンクの獲得やリソースの投下が比較的容易である大企業の方が成果を出しやすい状況でした。
しかし、現在のSEOでは、「コンテンツの質」の重要度が増してきています。ドメインの強さもある程度重要な指標ではありますが、「コンテンツの質」が低ければ、上位表示することは難しくなってきています。
そのため、中小企業でも高品質なコンテンツを量産し、粘り強く取り組むことで、検索上位を獲得し、セッション数やCV数の拡大を実現できます。
とはいえ、ビジネスモデルや市場ニーズ、企業内部などの要因が関係し、SEOに向いていない中小企業もあります。そのため、自社が成果を出せるのかを判断したうえで、リソースを投下しましょう。
SEOで成果が出にくい中小企業があるのも事実
ここまで、中小企業でもSEOに取り組む価値があると説明してきました。しかし、企業によってはSEOに向いていないケースが存在します。
- コストとリソースをかけられない
- 短期的な成果を求めている
- 検索ニーズが薄いビジネスを展開している
上記のような特徴に当てはまる場合は、SEO成果を出しにくい傾向があります。成果につながるポテンシャルが見えないままお金と時間をかけて中途半端になってしまっては非常にもったいないです。そのため自社がこのような特徴に当てはまるか判断したうえで、リソースを投下するようにしましょう。
要因1.コストとリソースをかけられない
人的リソースや予算をSEOに割く余裕がない場合は、施策の取り組み強度が中途半端になってしまい、成果につながらないことが多いです。事業会社では、SEO担当者は他の業務と兼任していることも多いです。他業務との兼ね合いで、なかなかSEOに工数を割けないといった状況も考えられます。この場合、施策が途中でスタックしてしまい成果にもつながりにくくなってしまいます。
また、外注する場合は予算面との兼ね合いで施策が止まってしまうことがあります。前提、SEOは中長期的に取り組む必要があります。そのため、中長期的に予算を投下し続けられる余裕がないと、施策をやりきることができず、中途半端な状態で止まってしまいます。
このように、お金と資源をかける余裕がない場合は、SEOに取り組むべきではありません。
要因2.短期的な成果を求めている
SEOは成果が出るまでに時間がかかります。3か月~1年成果がなかなか出ない期間が続くこともあります。そのため、短期的な成果を求める企業には向いていません。
SEOは、中長期的にみると少ないコストで、集客効果を生み出してくれる非常に強力な集客チャネルとなります。一方で、取り組み初期は投資的な視点で人的リソースや予算をつぎ込む必要があります。
企業の状況として、短期的に成果を出さなければいけない場合は、広告の方が向いていると言えます。短期的な成果が改善され、予算やリソースの投資ができるようになった際に、広告とあわせてWeb集客の新規チャネルとして開拓していくのが良いでしょう。
要因3.検索ニーズが薄いビジネスを展開している
そもそも、検索ニーズが薄いビジネスはSEOに向いていません。いくら投資しても検索するユーザーがいなければ、効果にはつながらないためです。たとえば、競合がいないような新しい業態のビジネスなどが当てはまります。
また、コンビニやガソリンスタンドなど、わざわざ検索するまでには至らないようなビジネスの場合もSEOで見込める成果のポテンシャルは低いです。そのため、SEOに取り組む前に一度自社が獲得したいキーワードがどのくらいあるのか、どのくらいの検索ボリュームがあるのかを調査して、十分な検索ニーズがあることを確認したうえで、SEOに取り組みましょう。
中小企業がSEOで成果を出すためのポイント5つ
中小企業も十分SEOで効果を得られると説明してきましたが、適切に取り組むことが前提です。実際、現在でも大企業の方が上位表示するハードルは低い傾向にあります。
そのため、以下のようなポイントを意識しながら対策することで、成果を生み出していきましょう。
- CVに近いキーワードを優先して選定する
- ロングテールキーワードから対策する
- 漏れなく内部対策を実施する
- 関連性の高いサイトからの被リンクを集める
- 監修者や著者情報を明記する
CVに近いキーワードを優先して対策する
ほとんどの企業がSEOに取り組む目的は売り上げの拡大のためです。そのため、いくらサイトにセッションが集まろうが、いくら上位表示されようが、CVにつながらなければ、SEOに取り組む意義が薄れてしまいます。
SEOにおいて成果が出るかどうかを左右するのがキーワード選定です。SEOに投資しているものの、成果につながらなければ、前述したように予算の関係で施策がスタックしてしまう可能性もあります。そのため、CVにつながりやすいキーワードを優先して対策することが重要です。
検索ボリュームが多く、上位表示した際にセッション数が稼げそうなキーワードを狙いたくなりがちですが、CV確度が高いキーワードから対策し、成果を出しながら獲得キーワード数を増やしていくことをおすすめします。たとえば、検索意図が広く浅い「SEO とは」ではなく、「SEO 外注」など検索意図が絞られているキーワードから優先して対策していくイメージです。
成果が出始めるまでの最短距離を歩みながら、徐々に自社メディアを強化していくことで将来的に大きな成果を獲得できます。
ロングテールキーワードから対策する
SEOでは、検索ボリュームが大きいキーワードほどサイト全体の評価を見られる傾向があります。そのため、ビッグキーワードやミドルキーワードでは、サイトやディレクトリ単位の獲得キーワード数やテーマ性、ドメインの強さがランキングの指標となっていると考えられています。
一方で、ロングテールキーワードなど検索ボリュームが少ないキーワードは、コンテンツ単体の評価を見られる傾向にあり、中小企業の様にドメインが育っていないサイトでも上位表示が目指せます。
SEOでは、「獲得キーワード数」×「検索順位」によるテーマ性が非常に重要です。高品質なコンテンツを作成し、ロングテールキーワードで関連キーワードで上位表示して、テーマ性を向上させつつ、自社メディアが検索順位を獲得させやすい状態に成長させていきましょう。
漏れなく内部対策を実施する
内部対策とは、検索エンジンのボットが正しくサイトを読み取れるようにサイト内部を整備する施策のことを指します。サイトやページを正確かつ早く読み取ってもらい、検索エンジンから適切に評価してもらうために行います。
もし、内部対策を怠りサイト構造が分かりにくい状態では、仮に高品質なコンテンツを作成しても検索エンジンが見つけ出すことができず本来得られるはずだった評価を受けられなくなってしまいます。
また検索エンジンのクローラーは人間と同じような動きでサイトを読み取ると言われています。そのため、サイト構造が整備されていなければ、ユーザーにとっても分かりづらいサイトになっている可能性が高いです。
SEOでは、ユーザー行動も検索順位に関係していると考えられているため、ユーザー体験が悪いサイトであれば、SEO評価を減点されてしまう可能性があります。
このように、サイトへの評価を減点されず、検索エンジンから適切に評価してもらうために内部対策は必ず実施しましょう。
内部対策は、HTMLタグや内部リンク設計など専門知識が無いと、取り組みづらい施策です。SEOの初期段階で実施すべき施策ですが、SEO初心者の方は「何から手を付けたらよいか分からない」と困ってしまうことも多いです。そこで、デジタリフトではSEO初心者の方向けに内部対策の施策を資料にまとめました。全3部になっておりますので、ご興味がある方は、ぜひ無料でダウンロードしてください。
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関連性の高いサイトからの被リンクを集める
SEOではドメインの強さが重要だと前述しましたが、このドメインの強さに大きく関わるのが被リンクです。被リンクとは外部サイト内に自社サイトのリンクを載せてもらうことです。被リンクは、被リンク元と自社サイトのテーマの関連性が高いほど「効果」が高く、被リンク数を増えていくほどドメインの評価も向上していきます。身近な例で言うと、人気投票が近いです。ユーザーの投票数(被リンク数)が多いほど人気(ドメインが強い)と言えます。
このように多くの外部サイトから引用・参照されているサイトである証明となり、サイトの信頼性も高まるためドメインの強さが向上します。しかし、被リンクを集めるのは簡単ではありません。外部サイトの運営者がサイト内にリンクを貼ってくれるかにかかっているため、施策を打ったとしても成果につながるかはわかりません。いくら被リンクが獲得しにくいからと言って、リンクを購入したり、意図的にリンクを交換したりする行為は辞めましょう。Googleのガイドラインに抵触し、スパム行為としてペナルティの対象となります。
そのため、多くのサイトに引用してもらえるような良質なコンテンツを発信し続けるメディアづくりを行うことが重要です。良い情報を発信しているイメージを持ってもらうことで、外部が何かコンテンツを作成する際に引用や参考文献としてリンクを載せてくれるかもしれません。
監修者や著者情報を明記する
SEOでは、E-E-A-Tと呼ばれる指標も重要です。「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとって、そう呼ばれています。医師や専門家など特定の業界に精通している人物がコンテンツの作成・監修に関わっている場合、監修者や著者情報を公開することでE-E-A-T指標が向上し、ドメインの強さやSEO指標の強化につながります。
監修者・著者の経歴や業界内の権威性によって、サイトに与える影響度合いも変わります。より業界内で権威性のある人物であるほど大きな効果が期待できます。とくに、医療や金融など人の命や生活に関わるジャンルであれば、監修者や著者情報が重視されます。そのため、自社ビジネスがYMYL領域である場合は、必ず監修者や著者情報を明記しましょう。
中小企業が陥りがちなSEOの落とし穴
最後に、SEOに取り組む中小企業が直面しがちな課題を解説します。今では多くの中小企業がSEOに取り組んでいますが、なかなか成果が出ずに困っている企業も多いです。そこで、弊社が支援してきた中で、多くの企業が困っていた課題を解説します。
明確な戦略がなく場当たり的に取り組んでいる
中小企業の中には、とりあえず行動してみるスタンスで場当たり的にSEOに取り組んでしまっているケースがあります。もちろんチャレンジして行動量を増やしてみること自体は悪いことではないのですが、戦略がないまま場当たり的に取り組んでいても、成果にはつながりにくく、資源を無駄遣いして、施策が中途半端な状態で止まってしまうケースも少なくありません。
最短で成果につなげるためには「誰に」「何を」「どのように」届けるメディアにしたいのかを明確に定めてからSEOに取り組む必要があります。ユーザーに対してどのようなコンテンツを届け、流入したユーザーをどのように売上につなげていくのか戦略を定めておくことで、施策に一貫性を持たせることができます。
優先して対策するキーワードを選定し、コンテンツの方向性を決め、適切なCV導線を設計しておけば、対策しないキーワードや刺さらない訴求などを判断できるため効率的な集客につながります。
SEOに関するノウハウ不足のまま自社で取り組んでいる
中小企業は大手と比べて、予算をかけることができないことが多いです。そのため、専門知識を持つ人材の育成や採用・SEOの外注などをせず、社内のリソースだけで何とか取り組んでいるケースが散見されます。社内にSEOに精通した人材がいるのであれば問題ないですが、いない場合は成果が出るまでに遠回りをしている状態になってしまいます。
社内のリソースだけで何とかするのではなく、外部の力も必要があれば頼ることが重要です。SEO会社などに相談してみるのも1つの手です。SEO自体優先すべきではない場合もありますし、もっと予算をかけて行うべきケースもあります。状況に応じて、外部の意見を参考に施策に取り組むことも成果までの最短距離を歩むためには重要です。
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まとめ
SEOは、中小企業にとっても大きな成果をもたらすポテンシャルのあるマーケティング施策です。施策の特性上、短期的な成果を求める場合には向いていませんが、地道に取り組み続けることで、中長期的にビジネスに貢献してくれます。
現在の検索環境においては、適切な戦略を基に取り組み続けることで、大企業でなくても検索上位を獲得できるようになってきています。高品質なコンテンツを作成するための体制を整備し、SEOに取り組んでいきましょう。
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