- 記事数と検索順位の関係
- SEOに必要な記事数の考え方
- 記事数を増やす際の注意点
SEOに取り組むうえで、記事数は重要な要素です。適切な数の記事を制作していかなければ、本来得られるはずの成果も得られません。
記事制作に取り組む中で、「何本の記事を制作すれば良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では「SEOに必要な記事数の考え方」について解説していきます。
併せて、「優先すべきキーワード」や「記事数を増やす際の注意点」も解説するので、SEO記事の本数にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
本記事より詳しく「SEO記事の作成方法を学びたいという方」は、下記も合わせてご覧ください。48ページのスライドで弊社の持つ記事作成のノウハウを公開しております。⇒【最新SEO情報】直近のアルゴリズムから検索上位を獲得するため記事作成手法を詳しく解説(無料)
検索順位と記事数の関係は?
記事数と検索順位に直接的な関係はありません。ただ、記事数を考慮せずにコンテンツの作成に着手して良いわけではありません。Google は記事の数ではなく、質を重視してランキングをしています。ユーザーにとって有益なページを作ることが最も大切だと明言もしています。しかし、適切な数の記事を作成することで、下記の3つの指標が向上し、上位表示につながる可能性があります。
- サイト全体の網羅性
- 専門性
- 権威性
これらは、ある程度記事数がないと担保するのが難しい要素です。
専門性や権威性はE-E-A-Tと呼ばれる要素の1つで、E-E-A-Tが優れているコンテンツの方が、Googleから良い評価を受けやすいです。記事数を増やし、サイト全体の網羅性を高めることで、専門性や権威性の向上につながります。その結果、上位表示されやすくなるという仕組みです。
参考:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成|Google検索セントラル
SEOに必要な記事数の考え方
SEOに必要な記事数は、「対策したいキーワードの総数」と同程度です。とはいえ、対策したいジャンルによって存在するキーワード数は異なります。また、サイトの目的に合わせてキーワードを選定していく必要もあります。そのため、どのようなキーワードを対策すべきなのかが分からない方が多いのではないでしょうか。そこで、本章ではSEOに必要な記事数の考え方を2つの側面から解説します。
- 競合サイトの記事数を基準にする
- サイトの目的に合ったキーワードの数を基準にする
競合サイトの記事数を基準にする
1つ目は、競合サイトの記事数を基準にする方法です。参考にする競合は事業自体の競合ではなく、検索結果の競合を選ぶようにしましょう。たとえば、「業務用冷蔵庫 とは」で上位を狙いたい際は、検索結果で上位表示しているサイトが競合です。競合サイトの記事数は以下の手順で確認できます。
- 競合サイトの記事ディレクトリを含めたURLをコピーする(例:https://digitalift.co.jp/contents/)
- 検索窓に「site:コピーした競合URL」を入力する
- 検索結果の左上に表示される〇件の数値を確認する
初めに、競合サイトの記事ディレクトリをコピーします。
たとえば、弊社サイトでいうと「https://digitalift.co.jp/contents/」までが記事ディレクトリを含めたURLです。
次に、「site:」のコロンの後にコピーしたURLをペーストします。
たとえば、弊社の記事数は「site:https://digitalift.co.jp/contents/」を検索窓に入力することで調べられます。
最後に、左上に表示されている「約〇件」の数値を確認しましょう。それが、競合サイトの記事数です。
競合サイトと同等の網羅性を担保するためには「どのくらいの記事数」が必要なのかを示す目安として考えましょう。
サイトの目的に合ったキーワードの数を基準にする
2つ目は、サイトの目的とマッチするキーワードを基準にする方法です。この方法は対策したいジャンルの関連キーワードの中に、サイトの目的に合うものがどのくらい存在するのかをもとに考えていきます。関連キーワードはラッコキーワードやAhrefsといったツールを使用して確認できます。
たとえば、「業務用冷蔵庫ジャンル」でSEOを行っていきたい場合、「業務用冷蔵庫」に関連するキーワードの総数を把握する必要があります。今回はAhrefsを使用して、確認してみます。そうすると、452個の関連キーワードが存在します。
しかし、このキーワードの中にはサイトの目的にはマッチしないキーワードも多数含まれています。そのため、サイトの目的を果たすために必要なキーワードを選定することは非常に重要です。
たとえば、「顧客獲得」が目的の場合は、顧客の購買フェーズの中で検索され得るキーワードだけに絞る必要があります。その際、キーワードは違うが、検索ニーズは同一のキーワードも存在するため、キーワード選定をしっかりと行うことが大切です。キーワード選定を行った後に残った総数が必要な記事数の目安になるでしょう。
本記事より詳しく「SEO記事の作成方法を学びたいという方」は、下記も合わせてご覧ください。48ページのスライドで弊社の持つ記事作成のノウハウを公開しております。⇒【最新SEO情報】直近のアルゴリズムから検索上位を獲得するため記事作成手法を詳しく解説(無料)
SEOにおける記事数を増やすメリット
サイトの記事数を増やすとSEOには大きく3つのメリットがあります。
- サイト流入数の増加
- ドメイン評価の向上
- ユーザー行動の改善
サイト流入数の増加
1つ目のメリットは、サイトへの流入数の増加です。記事を増やし、ユーザーが自社サイトに訪問できる窓口を増やすイメージです。サイトへの流入が増えれば、コンバージョン件数の増加にもつながります。また、自社サービスの認知を拡大することにもなり、ユーザーが顕在顧客となった際の第一想起としてリード獲得につながる可能性も高まります。
ドメイン評価の向上
2つ目のメリットはドメイン評価の向上です。前述のとおり、高品質な記事の総数を増やすことで、E-E-A-T指標の強化に繋がります。特定ジャンルにおける網羅性が向上し、専門性や権威性が強まり、結果的にGoogleから評価されやすくなります。
サイト全体の評価が高まることで、記事全体の順位の底上げにもつながります。ドメイン評価が低いと、高品質なコンテンツでも順位が上がらないケースもあるため、サイトの流入数増加に大幅に貢献する可能性があります。
内部リンク構造の充実
3つ目のメリットは内部リンク構造の充実です。内部リンクとは、サイト内で関連するページ同士をリンクをつなぐことです。内部リンクを充実させると、コンテンツの品質やユーザー行動に良い影響を与えます。
関連性の高いページ同士をつなぐことで、ページ単位で網羅性やトピックとの関連性を向上させることで、コンテンツの評価を向上させられます。
また、ユーザーに対しても追加で情報が得られるページがあることを示せます。そうすることで、ユーザーの回遊を促し、サイト内の滞在時間を長くできます。また、内部リンクをつなぎ、コンバージョン率の高いページへの導線を設計することで、コンバージョン件数の増加も期待できます。
記事数を増やす際はキーワードの優先順位に気を付ける
記事数を増やす際に重要なことは、キーワードの優先順位です。ビッグワードばかり対策していても順位が付かず、流入も生まれないことは多々あります。サイトへの流入が生まれるキーワードから対策していきましょう。
SEOでは検索ボリュームの多いキーワードほど上位表示の難易度が高くなります。いくらコンバージョンに近いキーワードであってもある程度の順位が取れなければ、流入もコンバージョンも生まれません。そのため、自社のドメインの評価を加味したうえで、上位表示が現実的なキーワードから対策していきましょう。ミドルやロングテールキーワードにもコンバージョンに近いキーワードは存在します。上位表示した際のインパクトと実現可能性を掛け合わせて考えることが重要です。
記事数を増やす際の注意点
記事数を増やすといっても、ただ増やせばいいわけではありません。サイトへの流入を増加させていくために注意すべき点がいくつかあります。
- 記事を量産することに重きを置かない
- 専門性を意識する
- カニバリに気を付ける
- 重複コンテンツに気を付ける
記事を量産することに重きを置かない
1つ目は、記事の量産に重きを置かないことです。Googleはユーザーに有益なコンテンツを評価すると明言しています。一方で、低品質コンテンツが多いサイトは評価が大幅に下がります。記事の量産に焦点を当て、低品質コンテンツの量が増えてしまうと、高品質の記事を作っても検索順位が付きづらくなります。また、低品質なサイトゆえに、Googleからクロールの必要性がないと判断されると、検索結果への表示すらされなくなります。そうならないためにも、記事を作成する際は質を意識することが非常に大切です。
参考:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成|Google検索セントラル
記事の信頼性を意識する
2つ目は、記事の信頼性を意識することです。E-E-A-Tの中でも、最も重視すべきなのは信頼性です。いくらユーザーに有益な内容であっても、「誰が」「何の情報をもとに」書いたコンテンツになってしまっていると、ユーザーは信じていいのか分かりません。また、情報源や執筆者が明確な高品質コンテンツには勝ち目がなくなってしまいます。そのため、信頼性がとくに意識をして記事制作に臨みましょう。
参考:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成|Google検索セントラル
カニバリに気を付ける
3つ目は、カニバリに気を付けることです。カニバリとは、自社サイトの複数ページが「同じキーワード」「同じ検索意図」で競合し合っている状態です。同じ検索結果内で、2つのページが表出している状態や検索するタイミングで表示されるページが違う状態がカニバリが起きている状態です。この状態だと、クリックの分散やコンバージョンの機会損失、類似コンテンツ認定といった現象が起きるリスクがあります。その結果、SEO評価の分散やコンテンツ評価の低下につながります。そのため、カニバリが起きないように「1記事1キーワード」を守るようにして政策を進めましょう。
もしカニバリが起きた場合は、片方のページの削除、ページの統合、リライトなどの対策を取り解消しましょう。
重複コンテンツに気を付ける
4つ目は、重複コンテンツに気を付けることです。重複コンテンツとは、既存コンテンツと類似率の高いページのことを指します。
Googleは独自の情報をもたらすコンテンツを生み出すことを推奨しています。そのため、既存コンテンツと内容が変わらない記事は評価が低くなります。また、外部サイトのコピーなど悪質性の高い場合はペナルティの対象となり、サイト全体の評価を低下させます。そうなると、サイト全体で検索順位が下がり、かなりの機会損失を生んでしまいます。
そのため、重複コンテンツには気を付けて記事数を増やしましょう。
参考:検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド|Google検索セントラル
まとめ
SEOと記事数の関係において重要なことは、ジャンルや目的にあった数を制作することです。
その際に、下記の2つを基準にしましょう。
- 競合サイトの記事数
- サイトの目的に合ったキーワードの総数
SEOはあくまで事業目標を達成するための手段にすぎません。そのため、目的を果たせるようなキーワードで高品質の記事を作成することは重要です。
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