キーワードカニバリゼーションを解消しSEOで本来の評価を得る実践的手法4つ

本記事でわかること
  • キーワードカニバリゼーションがSEOに与える影響
  • キーワードカニバリゼーションを解消する方法
  • キーワードカニバリゼーションを防止する方法

SEO対策に取り組んでいると、多くのサイトが「キーワードカニバリゼーション」に直面するでしょう。キーワードカニバリゼーションとは、「複数ページが同一キーワードで競合している状態」を指します。

SEO対策を取り組んでいると、「キーワードカニバリゼーション」はネガティブな影響を与えるということを知らない人は少ないでしょう。ただ、どのようなキーワードカニバリゼーションを特定し、解消をしていくのかわからないという方は多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではSEOコンサルティングを行っている弊社の経験から「カニバリを特定し、解消する方法」を解説していきます。SEO対策を行っているが、もう一歩検索順位を向上させていきたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

SEOにおいてキーワードカニバリゼーションとは

SEOにおけるキーワードカニバリゼーションとは、「複数ページが同一キーワードで競合している状態」を指します。

キーワードカニバリゼーションは、デメリットしかなく、意図せず検索エンジンからの評価を下げてしまう可能性があります。その理由としては、「評価が分散してしまう」ことが挙げられます。

そのため、SEO対策で本来の評価を得るためには、キーワードカニバリゼーションを解消していく必要があります。

次章では、キーワードカニバリゼーションがSEOに与える悪影響について詳しく解説していきます。

キーワードカニバリゼーションがSEOに与える影響

キーワードカニバリゼーションが、SEOに与える悪影響は主に下記の3つになります。

キーワードカニバリゼーションがSEOに与える影響
  • 重複しているページ同士の評価が分散する
  • リンクの評価が分散する
  • クロールバジェットを無駄遣いしてしまう

重複しているページ同士の評価が分散する

キーワードカニバリゼーションを起こすと、検索エンジンが同一キーワードで複数ページを評価することになり、1キーワードにおいて評価が分散してしまいます。つまり、自社のページ同士で競合をしてしまうということです。

評価が分散してしまうと、ページ本来の評価を受けることができず、SEO効果が半減してしまうので、非常に勿体無い状態であるといえるでしょう。

また、同じテーマのページが重複していると、ユーザー行動のデータや、クリックも分散してしまいます。エンゲージメント率は、SEO評価でも重要な指標となっておりますが、クリックが分散してしまうことで、エンゲージメントの評価も分散してしまうのです。

さらに、ユーザー行動が分散してしまうと、1ページに溜まったユーザー行動を元に分析をして、改善に取り組むことができますが、ユーザー行動が分散してしまうと、ユーザー行動のデータが溜まりにくくなり、改善のスピードにも影響が出てしまいます。

リンクの評価が分散する

SEO対策では、リンクが重要な役割を果たしており、クローラーに対して「ページの重要性」を伝えることができます。ただ、カニバリぜーションを起こしてしまうと、リンクが分散してしまい、リンク構造に無駄が生じてしまう可能性が高くなります。

SEOでは、リンクジュースという考え方があります。リンクジュースとは、「ページのSEO評価が他ページに渡る」効果という意味で、リンクジュースが多いほどSEO効果が高まります。

そのため、リンクが分散してしまうと、リンクジュースが分散してしまい本来1ページに集まるはずのSEO評価が分散してしまうのです。特に、被リンクが分散してしまうとSEO観点では、非常にネガティブな影響を与えると言えるでしょう。

クロールバジェットを無駄遣いしてしまう

SEO対策では、クローラーが巡回しやすいサイト設計をすることが重要になります。巡回してほしいページに、クローラーが回らなければ、フレッシュネスの観点からSEO評価が下がってしまう可能性があります。

カニバリを引き起こしてしまうと、本来回らなくてもいいページにクロールバジェットが消費されてしまいます。クローラーが綺麗に回るためにも、不要なカニバリを排除する必要があるのです。

キーワードカニバリセーションが起こりがちな2パターン

キーワードカニバリゼーションが起こるパターンが複数ありますが、下記の2つがよくありがちなものになります。

  • 類似率が高いキーワードを狙ってしまっている
  • 意図しないキーワードを獲得してしまっている

詳しく解説していきます。

パターン1:類似率が高いキーワードを狙ってしまっている

SEO対策では、別キーワードだとしても近い検索結果が表示されるケースがあります。そのため、別のキーワードで対策しているとしても、カニバリが発生してしまう可能性があるのです。

例えば、「SEO対策」と「seo対策 何をすればいい」というキーワードは、別キーワードですがほとんど同じ検索結果となっています。

上記のように検索エンジンは、別キーワードでも検索意図が近ければ同様の検索結果を表示します。そのため、記事を作成する前にキーワードの類似率を確認しておく必要があるのです。

パターン2:意図しないキーワードを獲得してしまっている

SEO対策では、予想だにしないキーワードを拾ってしまうケースがあります。例えば、本来「〇〇」というキーワードを狙っているのにも関わらず、「××」といったキーワードでも評価されている状態が挙げられるでしょう。

SEO対策では、上記のケースはしばしば引き起こされてしまう問題であります。

キーワードカニバリゼーションを確認する3つの方法

キーワードカニバリゼーションを確認する3つの方法としては、下記の3つが挙げられます。

キーワードカニバリゼーションがSEOに与える影響
  • Googleサーチコンソールで活用をする
  • site:コマンドを活用する
  • SEMRushを活用する

Googleサーチコンソールで活用をする

Googleサーチコンソールを活用することで、キーワードカニバリゼーションを確認することができます。今回紹介する手法の中で、1番正確にキーワードカニバリゼーションを把握することができる手法となります。

Googleサーチコンソールでキーワードカニバリゼーションを確認する流れは、下記のようになります。

  1. 「検索キーワードタブ」に気になるキーワードを記入
  2. 「ページ」のタブでURLを確認

上記のように、Googleサーチコンソールで簡単にキーワードカニバリゼーションを確認することはできます。ただ、1キーワードごとに確認をしなくてはいけないので、サイト全体でキーワードカニバリゼーションを確認するには手間がかかってしまう可能性が高いです。

そのため、気になるキーワードがある際にGoogleサーチコンソールを活用して、キーワードカニバリゼーションを確認していきましょう。

site:コマンドを活用する

site:コマンドを活用することで、簡単にキーワードカニバリゼーションを確認することができます。site:コマンドを活用する際には、下記のコマンドをGoogleの検索窓で検索をしましょう。

site:https://xxxxxx.co.jp/ キーワード

検索窓にコマンドを記入して検索をすると、キーワードとの関連度が高い順番で検索結果に表示されます。そのため、対象のキーワードで狙っているページが最上位に上がって来なければ、キーワードカニバリゼーションを疑いましょう。

ただ、site:コマンドでのキーワードはあくまでも目安となります。簡易的に検索をして、キーワードカニバリゼーションの疑いがあれば、Googleサーチコンソールで正確にどのページとキーワードカニバリゼーションを起こしているのかを確認しましょう。

SEMRushを活用する

有料ツールの「SEMRush」を活用することで、キーワードカニバリゼーションを簡単に調べることができます。

Googleサーチコンソールやsite:コマンドでキーワードカニバリゼーションを調べる手法では、サイト全体のキーワードカニバリゼーションを判断するには非常に手間がかかってしまいます。

一方で、「SEMRush」では簡単にサイト全体のキーワードカニバリゼーションを確認することができます。そのためサイト全体のステータスを確認したい場合には、有効な手法となります。

キーワードカニバリゼーションを解消する対策

カニバリが発生している場合、カニバリの原因によって対策が異なります。先ほど紹介した、カニバリのパターンに合わせて対策方法を解説していきます。

パターン1:類似率の高いキーワードを狙っている場合

類似率の高いキーワードを狙っており、キーワードカニバリゼーションを引き起こしている場合には、「ページの削除」が真っ先に思いつくでしょう。ただ、何も考えずにページの削除をしてしまうとSEO観点で勿体無いことになってしまう可能性があります。

そのため、ページを削除するべきかどうかは、「SEO観点での価値があるか」で判別をしていきましょう。SEO観点での価値とは、下記のようなポイントが挙げられます。

  • 被リンクを獲得しているページ
  • SNSのシェア数が多いページ

上記のようなSEO観点での価値があるページであれば、残したいページに対して「301リダイレクト」をかけて、SEOの評価を1つにまとめていきましょう。

一方で、SEO観点での価値がないページであれば、ページの削除といった対処をして、キーワードカニバリゼーションを排除しましょう。

パターン2:意図しないキーワードを獲得してしまっている場合

意図しないキーワードを獲得してしまっている場合には、基本的にSEO観点でのチューニングを行う必要があります。SEO観点でのチューニングを行う場合、3つの手法があります。

SEO観点でのチューニング
  • タイトルやhタグ、Meta descriptionを見直す
  • 内部リンクを調整する
  • リライトをしてテーマ性を上げる

タイトルやhタグ、Meta descriptionを見直す

Googleは、タイトルタグやhタグ、Meta descriptionの内容からページのテーマを判断していると言われております。そのため、タイトルタグやhタグ、Meta descriptionを修正することで、正しくページのテーマを伝えることができ、キーワードカニバリゼーションを改善することができます。

対策方法としては、タイトルタグやhタグ、Meta descriptionに、カニバリが発生しているキーワードを削除するといったシンプルな対策になります。

非常にシンプルな手法ではありますが、カニバリを排除できる可能性が高い手法なので、まずはタイトルタグやhタグ、Meta descriptionのキーワードを見直していきましょう。

内部リンクを調整する

Googleは、内部リンクを利用して、サイト内におけるページの重要度を判断しております。そのため、内部リンクを調整するし、ページの重要度を調整することでカニバリを解消することができる可能性があります。

対策方法としては、2つの手法があります。

  • 検索結果に表示させたくないページから、検索結果に表示させたいページに向けて、対策するキーワードを盛り込んでアンカーリンクを貼る
  • 他ページから対象ページに向けて、対策するキーワードを盛り込んでアンカーリンクを貼る

アンカーリンクを活用することで、検索エンジンにリンク先のページの内容を正確に把握してもらいやすくなります。

そのため、対象ページに対して「キーワードを盛り込んだアンカーリンク」を増加させることで、対象キーワードで評価されやすくなりカニバリを解消することができます。

リライトをしてテーマ性を上げる

リライトをし記事のテーマ性を向上させることで、カニバリを解消できます。弊社の経験上、検索意図から逸れた見出しや内容であるほど、本来狙っているものではないキーワードを拾ってしまう可能性が高くなります。

そのため、リライトをする際には、対象キーワードで検索をしたユーザーの検索意図をより深掘りし、ユーザーのニーズを特定することが重要になります。

検索意図にマッチした情報のみを提供することができれば、対象キーワードに対するテーマ性が高い記事となり、関連性の低いキーワードでの評価を下げることができるので、カニバリを排除することができます。

また、検索意図の深掘りや、テーマ性の高い記事を作成する手法を知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

キーワードカニバリゼーションを防止するには

カニバリは、記事を作成する前に一定対策をすることができます。特に、類似率の高いキーワードを狙っているケースでカニバリを発生するケースは防止をすることができるでしょう。

カニバリを防止する方法は、下記の2つが挙げられます。

キーワードカニバリゼーションを防止する手法
  • ruri-coを活用してキーワードの類似率を確認する
  • Ahrefsを活用してキーワードの類似率を確認する

ruri-coを活用してキーワードの類似率を確認する

キーワードの類似率を確認する方法の1つ目として、「ruri-co」というツールの活用が挙げられます。ruri-coは、「特定のキーワード」と「他のキーワード」の検索上位がどのくらい類似しているのかを調査してくれるツールになります。

下記は「転職サイト おすすめ」と検索をした際の調査結果です。

ruri-coにキーワードを入れると、上記のように何%検索上位が一致しているのかを把握することができます。弊社では、ruri-coの類似率が40%以上の場合、カニバリになってしまう可能性が高いと判断をしております。

Ahrefsを活用してキーワードの類似率を確認する

キーワードの類似率を確認する方法の1つ目として、「Ahrefs」というツールの活用が挙げられます。Ahrefsでは、キーワードを調べる機能の中で「1記事で獲得できるキーワード群」を調べられます。

Ahrefsの「Keywords Explorer」という機能で、「転職サイト」と検索をした結果を見ていきましょう。

上記の「親トピック(Parent Topic)」という欄に着目してください。「キーワード」と「親トピック」が違うキーワードと、同様のキーワードがあることがわかると思います。

結論からお伝えすると、上記で赤枠で囲っているキーワードのように、「キーワード」と「親トピック」が一致している場合は、他キーワードとカニバリを起こさないキーワードとなります。

一方で、「キーワード」と「親トピック」が不一致のキーワードでは、親トピックとカニバリを発生してしまう可能性が高いキーワードとなります。

そのため、キーワード選定をする際に、「キーワード」と「親トピック」が一致しているキーワードを選定することで、事前にカニバリを排除することができます。ただ、あくまでもツールが判別しているだけなので、最終的には目視で判別をすることがおすすめです。

まとめ

本記事では、キーワードカニバリゼーションについて解説をしていきました。カニバリを引き起こしていると、SEO観点でネガティブな状態となってしまいます。そのため、本記事の内容を参考にしてカニバリを排除し、SEO効果を高めていきましょう。

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この記事を書いた人

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