記事構成案の作成方法を解説!SEO効果を上げるための分析方法

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本記事でわかること
  • SEOに強い記事構成案の作り方
  • 記事構成を作成する具体例
  • 記事構成を作成する際に意識するべきポイント

メディアを運営するにあたって、たくさん記事を書いているのになかなか順位が上がらない、アクセスが増えないということがないでしょうか。記事を作成する際にいきなり執筆から始める方も多いと思います。しかし、なにも考えずに執筆から始めてしまうと上位表示やアクセス増加のSEO効果は薄れてしまいます。

実は記事作成は準備段階の構成案作成までが8割を占める作業で、ここがうまくいかないとその後の執筆作業にも大きな影響があります。SEOで有効な記事を作成するためには事前に記事構成案を作成するのがとても重要な作業になります。

記事作成の効果が上がらずに困っている方のために、記事構成案の作り方を詳しく紹介します。

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目次

記事構成案とは

記事構成案とは記事執筆前に作成する、下記の情報をまとめたものを指します。

  • 読んでもらうことが想定されるユーザーはどんな人物か
  • そのユーザーが抱えている問題をどのような情報を提供して解決するか
  • 見出し(本でいう目次のようなもの)とそれぞれどんなことを書くか

これらの情報を事前に取りまとめたものが「記事構成案」になります。

なぜ事前に記事構成案を作るの?

構成案は記事を作成するにあたっての「ガイド」になるものです。

事前に構成案を作成せずにいきなり記事作成に入ると、まとまりがなく伝わりづらい内容になってしまい、結果的にSEO効果を狙いにくくなります。それだけではなく、ユーザーにとっても理解しにくいコンテンツを公開すると、メディア自体の信頼性を落とすことにもつながります。

多くの場合は上表示などのSEO効果を狙って記事作成を行うと思いますが、適切な効果を得るためにも必ず構成案を作成してから執筆作業に移りましょう。

記事構成案作成の12ステップ

ここからは具体的な記事構成案の作り方を12個のステップに分けて解説します。

多くの項目を気にかけなければならないのは大変ですが、構成案を作成する上でどれも重要な項目ですのでしっかり網羅できるようにしましょう。

キーワードを決定する

まずはキーワードを決定します。記事全体を通じて最も伝えたいテーマをキーワードとして決めましょう。キーワードを決定する際、検索ボリュームやどんな検索意図か、後述するターゲットやユーザーニーズなどを加味して決めましょう。

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共起語、関連語の調査

「共起語」とはあるキーワードとセットで使われやすいワードのことです。また、「関連語」とはあるキーワードで検索する際に、セットで使用されるワードです。

「SEO」をキーワードの例として挙げると、

共起語:解説、運用、企業 など
関連語:ランキング、成功事例、例 など

上記のように若干の違いがあります。共起語や関連語を調査しておくと、検索しているユーザーのニーズを捉えやすくなります。

タイトルを決定する

キーワードを決めたら記事のタイトルを決定しましょう。

タイトルはその記事全体を示す内容で、キーワードを設置したものにしてください。検索結果上では表示文字数に制限があるため、目安として30文字程度にまとめましょう。

30文字を過ぎてしまう場合もあると思いますが、キーワードを含む重要な部分をできるだけ文頭に設置し、該当箇所が30文字以内の部分に設置してあれば30文字以上でも問題ありません。

ターゲットを決める

情報を届ける相手のターゲットを決めましょう。

ターゲットとは、「性別は男性or女性で年齢は〇〇代」、のような大まかな読者となるユーザー層のことです。

情報を伝える相手がブレているとSEO効果が得られにくくなります。

ペルソナも決めておこう

ターゲットに対してペルソナとは、「〇〇県に住む〇〇代の男性or女性で趣味は〇〇、家族構成は〇〇」のようにターゲットをより深掘りした、より具体的な仮の人物像のことです。

ターゲットと合わせてここまで深掘りできると、情報を伝える相手の像がより明確になります。可能なら1人だけではなく、5人程度設定するなど、複数人分設定できるとなお良いです。

ユーザーの検索ニーズを想定する

ターゲットやペルソナを設定したら、対策キーワードで検索するユーザーがどんな悩みや課題を持って検索しているかを想定しておきましょう。ユーザーのニーズから外れたコンテンツになるとSEO効果が得られにくくなります。

周りにいる知人にターゲットやペルソナに近い方がいれば、実際にどんな考えで検索するかを聞いてみると想像しやすくなります。

また、キーワードにもよりますが、顧客レビューを確認してみたり、Yahoo!知恵袋などのユーザー投稿型のコンテンツを確認してみるとユーザーの検索ニーズを知るヒントになるかもしれません。

ゴールを設定する

記事のゴールを設定しましょう。

記事のゴールとは「ユーザーがその記事を読み終えたときにどんな状態になっているか」です。ゴールが定まっていないと、記事全体を通しての結論がブレやすく、書き手側の意図がユーザーに伝わりにくくなります。

ユーザーの悩みや課題を解決しづらくなるため、SEO効果が弱まる可能性があります。

検索上位のサイトを分析する

検索上位のサイトにどんな情報が載っているか分析すると、載せるべき情報が整理されます。加えて、ユーザーのニーズを知るヒントにもなります。

「上位表示している」ページは言い換えると、「ユーザーのニーズに応えている、悩みや課題を解決できるコンテンツ」である可能性が高いです。上位サイトで扱っている情報、要素はマストで構成案に組み込むべきといえます。

ラッコツールなどを使用すると上位10サイトの見出しを抽出できるので、コンテンツの内容を大まかに知るのに役立ちます。

h2以下の見出しを設定する

ここまでに調べてきた情報をもとに、h2以下の見出しを作成しましょう。見出し構成に落とし込んだ時点での精度によって記事の評価が決まるといっても過言ではありません。いきなり構成案の作成に移るのではなく、ここまでに説明してきた事前準備がとても重要です。

特に、各見出しのテキストには前述した共起語や関連語を取り入れたものが設定できるとより良いです。複数のキーワードでの上位表示も狙えるかもしれません。

オリジナルの要素を用意しておく

上位サイトの見出しを集めただけではただのコピーコンテンツになってしまいます。上位サイトと同じ見出しの中でもオリジナルの要素を書けるように準備しておきましょう。オリジナル要素を見出しとして設定するのも効果的です。

キーワードにもよりますが、オリジナル要素として掲載しやすい情報は個人の感想、実際の体験や経験に基づく内容、自分なりにリサーチした統計データなどがあります。

ただし、医療や健康などのいわゆる「YMYL(Your Money Your Life)」にあたる領域では、客観的なデータや公的機関が公表しているデータを使用しないと信頼性を損なう可能性もあるので注意しましょう。

各見出しで大まかに記述する内容を決めておく

h2以下の見出しまで決定したら、各見出しの中で記載する内容の要点をまとめておきましょう。あらかじめ要点を記載しておくことで、当初設定した内容からずれにくくなります。

また、作成した構成をもとに、別のライターに執筆のみを依頼する際にも構成作成時の意図がずれにくくなります。

リード文を作る

最後にリード文を作成しましょう。リード文には、本文に入る前に記事全体で書かれている内容を大まかに伝える役割があります。

リード文には読者の共感を得られる内容から他の記事と違うポイント、読むことで得られる内容などを記載するとスムーズに本文に移行できます。リード文で読者の興味をどれだけ引けるかが読まれるポイントになるので、リード文の内容はしっかり考えられたものにできると効果が高いです。

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構成案作成時に気をつけたい3つのチェックポイント

ここからは構成案を作成する際に気をつけたいチェックポイントを3つ解説します。どれも事前に押さえておくことで記事公開時~公開後の運用を楽にできるポイントなので、構成案作成時には必ずチェックしておきましょう。

タイトルと見出しは整合性が取れているか?

記事タイトルの内容から逸脱した見出しが存在しないかチェックしましょう。タイトルで伝えている内容と外れている項目があると、記事の内容がブレてしまったり、余計なキーワードが入ってきたりして、上位表示しにくくなる場合があります。

後述しますが、タイトルと関連性はあっても内容が逸れる場合は概要のみの記述に止め、別記事を作成して内部リンクを貼るなどして詳細はリンク先記事で確認してもらいましょう。

別記事へのリンク、外部サイトへのリンク

別記事への内部リンク、または外部サイトへのリンクが必要な場合は構成案の段階でリンク先を明記しておきましょう。執筆時、公開時に忘れず対応できます。

ある見出し内で書く内容が別の記事で詳しく書かれている場合は、概要のみを記述して別の記事への内部リンクを設置しましょう。また、統計データやテキスト、画像、動画を含むコンテンツ全般を他のサイトから引用する場合は、ソース元への外部リンクを設置しておきましょう。ユーザーへ正確な情報を届けるために必要で、記事の信頼性担保にもつながります。

ただし、リンク先の情報が本当に正しいものかどうかはよく確認してからリンクを設置してください。ソース元が信頼できないものだったり、匿名の人物が発信する情報だった場合、逆に信頼性を損なう可能性があります。まとも検索を使用すると公的機関などの信頼性の高いソース元に限定して検索ができます。

また、情報を引用する際には著作権法にもとづき、引用部分が正当な範囲内であること、出典が明記されていること、著作者の人格権を侵害していないことなどを確認しましょう。

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画像の配置

効果的に画像を使用するとユーザーは書かれている内容をより理解しやすくなるかも知れません。画像を使うことでより記事内容をイメージしやすくなる場合は構成案の段階でどのような画像コンテンツが必要か記載しておきましょう。

アイキャッチ画像などがわかりやすいですが、他の例としては料理のレシピ記事なら完成イメージや材料の写真など、テキストだけよりも内容が伝わりやすくなります。特定のデータを取り扱う場合はグラフや図表などにして設置すると視覚的に内容を理解しやすいです。

また、画像を使用する際も自作の画像でない場合は著作権の問題に気をつけてください。

公開後の修正前提で時間をかけすぎないように

記事ページは1度作成してアップしたら終わり、というわけではありません。SEO効果を狙うなら公開後も加筆や修正を繰り返していくのが必須です。構成案の段階で無尽蔵に時間を使うと新しいコンテンツが増えなくなってしまうので、ある程度構成案の内容を考えたら1度作成、アップしてしまうのも手です。

意外と上位表示できるかもしれませんし、上がらないということがわかれば引き続きリライトを繰り返して評価を改善していくやり方もあります。最初から100点を狙うのは非常に難しいので、公開後も修正を繰り返していくのを前提に構成案に時間をかけすぎないようにしましょう。

ただし、構成案の段階であまりに情報が薄いと、公開後にサイトの評価を逆に下げてしまう場合があるので、本記事で解説した各ステップは意識しておくのをおすすめします。

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まとめ

記事構成案の作成は、記事作成全体の工程の8割を占めるといっても過言ではない重要なプロセスです。誰に向けてどんな情報を届けるのかが定まらないと、上位表示は期待できません。

ターゲットはどんな人物像か、ターゲットの悩みや課題を解決するためにはどんな情報が必要か、ここをどれだけ深掘りできるかが勝負です。今まで構成案を作らなかった方、事前に作っていても上位サイトの見出しを網羅するだけだった方は、ぜひ本記事を参考にしてターゲットやユーザーの検索ニーズを深掘ってみてください。きっと良い記事に仕上がるはずです。

良い編集者には構成案の作り方がうまい方が多いです。まずは手を動かしてみて、数多く構成案を作成すると少しずつですが実力がついてきます。構成案の作り方や考え方をマスターして、良い記事を量産できる人物になりましょう。

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この記事を書いた人

株式会社デジタリフト所属|SEOとコンテンツマーケティングを担当|コンテンツマーケティングとSEOをこよなく愛するコンテンツ女子|最近の流行りはリライトで爆伸びさせること|美人が多いで噂の博多出身|Twitterアカウントはこちら