SEOに携わるうえで、自分のサイトや競合サイトのインデックス数を把握しておくのはとても重要です。弊社でも、初期の分析時に必ず競合サイトを含めたインデックス数の差分を洗い出しています。
SEOに携わるようになってから日の浅い方の中には、インデックス数がSEOに与える影響がわからない、インデックス数の調べ方がわからない、という方も多いと思います。
インデックス数はサイトの強さをある程度把握するための指標のひとつになりますし、SEO施策を進めるうえでも重要な指標になります。本記事では、インデックス数のSEOへの影響や調べ方、増やし方を解説していきます。
「SEO、何から始めればいいかわからない」という方は下記も合わせてご覧ください。⇒【これだけやればOK!】内部対策の施策を網羅的にまとめた3点セット(無料)
インデックス数とは、検索エンジンに登録されているページ数
「インデックス」とは、クローラー(検索エンジンのロボット)がWeb上のページをクロール(巡回)し、データベースにその情報を持ち帰って登録することを指します。インデックスされる事によってはじめて検索結果画面に表示されるようになります。
「インデックス数」とは、単純にこの「インデックス」されている数、言い換えると検索エンジンのデータベースに登録されているページ数です。実際に検索に引っかかるページ数とも言えます。
検索エンジンのデータベースに登録されているページ数なので、実際に公開しているページ数とはいくらか乖離があります。例えば、全部で10ページのサイトを作成して公開した場合、もしTOPページだけしかインデックスされないなら、ページ数は10、インデックス数は1です。
冒頭でお伝えした通り、インデックス数はSEOにおいて重要度の高い指標のひとつですが、その内容やSEOへの影響はしっかり把握して分析、施策を行う必要があります。
インデックス数が多いとSEOで有利
原則として、インデックス数は多いほうが順位は上がりやすいです。だからといってやみくもにインデックス数を増やせばいい、というわけではありません。
「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」に記載されている通り、品質の低いページはそもそもインデックスされにくいです。しかし、今までの対策実績から、コンテンツの少ないような低品質なページでもインデックスされてしまうケースは多々あります。こういう場合にはSEOに有利にならないインデックス数の増加となってしまうので、別途インデックスさせないための対策が必要です。
インデックス数が多いほうがSEO上有利ではありますが、あくまで良質なコンテンツを増やしてインデックス数が増加した場合に限るので、良いコンテンツ作りを心がけることが大切です。
SEO対策を行う上で、クローラーに正しくページの情報を伝えられているかは非常に重要です。そのために内部対策が必要です。「内部対策が正しく行えているかわからない」「内部対策を行いたいが何からすればいいかわからない」といったお悩みの方は下記を参考にしてください。
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インデックス数を調べる方法
ここからは、実際にインデックス数を調べる方法をいくつか解説していきます。
site:を使用して検索する
もっとも手軽なのは実際に検索エンジンで検索することです。対象のURLの冒頭に「site:」を付けて検索すると、そのドメインのインデックスされているページが表示されます。
以前は検索結果画面に検出されたページ数が表示されていて、大まかなインデックス数が閲覧できましたが、現在デフォルト表示ではこの機能はなくなってしまったようです。検索窓の下部、「ツール」をクリックすると表示されます。
ただし、これは大まかな件数であって実数とは乖離があります。ひどいと検索するたびに件数が変わってしまう場合もあるので、大まかな件数として把握しましょう。
また、SEOチェキ!を使用してインデックス数を調べる方法もあります。インデックス数以外にもさまざまなSEO指標を調べられるツールです。対象のURLを入力すると、そのURLのタイトルタグなど、さまざまな情報が表示されます。そのうちのひとつにインデックス数があり、ここで把握できます。
この数値は、site:での検索と同じなので、こちらも実数とは乖離があります。site:での検索と同じように、大まかな数値として把握しましょう。
Search Consoleを使う
Search Console上でインデックス数を確認できます。左サイドバーのインデックス作成→ページと進むと、登録済みタブでインデックス登録済みのページが確認できます。
Search Consoleでは他にも、インデックスできなかったエラーページなども検出でき、インデックスされなかった理由なども教えてくれます。また、後述しますが、インデックスしてほしいURLをGoogleへ送信してインデックスを促すこともできます。
当然ですが、アカウント、閲覧権限を持っているサイトが対象になるので、原則自身で管理しているサイトが対象になります。競合サイトなどの情報を知りたい場合は、Search Consoleを閲覧できないので、上述のような他の手段で確認します。
インデックス数の増やし方
ここからは、インデックス数を増やすための施策を解説していきます。単純にページを増やすもの以外は今あるページを活用してインデックス数を増やす方法です。
良質なコンテンツページを増やす
最も単純で有効な施策です。良質なコンテンツページを量産することで、インデックス数の増加を狙います。
良質なページをたくさん設置して、検索エンジンに登録させれば必然的にインデックス数は増えます。しっかりコンテンツとして作られているページであれば、SEOとしての効果も期待できます。後述する施策は本来既存ページ向けの対策ですが、新しいページにも有効な施策なので、新ページを公開したら合わせて対応しておきましょう。
インデックス数を増やすにはページを増やせばよいのですが、文字数やコンテンツが極端に少ないなどの低品質ページになってしまうと、かえってSEOには逆効果になる場合があります。ページを増やす際には、ユーザーにとって役に立つコンテンツを提供する必要があります。
良質なコンテンツについては、下記の記事を参考にしてください。
Search Consoleからインデックス申請を行う
Search Console上でインデックス申請を行うと、インデックスの促進ができます。公開したばかりのページや、公開後なかなかインデックスされないページなどは、まずSearch Consoleでのインデックス申請を試してみましょう。
Search Consoleにログイン後、画面上部の検索窓に対象のURLを入力します。インデックス済みなら「URL は Google に登録されています」と表示されますが、もしインデックスされていない場合は「URL が Google に登録されていません」と表示されます。
もしインデックスされていない場合は、同じ画面から「インデックス登録をリクエスト」のボタンを押すと、申請を受け付けてくれます。実際のインデックス登録までには長いと数日から数週間ほど時間がかかる場合があります。弊社の場合ですが、新規公開した記事ページに対してインデックスリクエストを送信すると、翌日か数日程度でインデックスされています。
もしリクエストを送信してもインデックスされない、エラーが返ってきてしまう場合は、なにかサイトの構造などに問題があるかもしれません。この場合はrobots.txtの記述やタグの記述などが正しいかどうか確認が必要になります。
sitemap.xmlの設置、送信
サイトやページのクロールは、ページをインデックスする前に行われますが、検索エンジン向けのサイトマップであるsitemap.xmlを設置、刷新するとインデックスの促進ができます。
検索エンジンのクローラーは、sitemap.xmlを確認してクロールするページを把握します。インデックスしてもらいたいページが記述されていないと、インデックスの優先度は落ちてしまう可能性があります。
もし現在sitemap.xmlを設置していない場合は新規で作成して設置、sitemap.xmlが設置されていてもインデックスしてほしいページが記述されていない場合は、新しく作り直して設置する必要があります。
また、sitemap.xmlの新規設置や刷新後は、必ずSearch Console上でサイトマップの送信を行い、新規の設置や更新があったことをGoogleへ伝えておきましょう。
sitemap.xmlの設置や送信については、下記の記事で詳しく解説しています。
内部リンクの設置
クローラーは内部、外部リンクをたどってWeb上の情報読み取っていくので、内部リンクの設置も有効な対策のひとつです。内部リンクが適切に設置できていないと、クローラーがページを回りきれずにインデックスできない可能性があります。
インデックスを促進するためにも、極力内部リンクを設置して、孤立したページができないようにしましょう。パンくずリストを設置するのも手軽で効果的な手法のひとつです。
また、内部リンクの設置を優先するあまり、やみくもに内部リンクを増やしてしまうと、SEOには逆効果な場合があります。コンテンツやページ同士のつながりを考えて、不自然な内部リンクは使わないようにしましょう。
内部リンクに関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
サイトのテーマや競合によってインデックス数の目安は変わる
インデックス数が多いほうがSEOでは有利、とお伝えしましたが、最適なインデックス数がどのくらいかが気になると思います。最適なインデックス数はサイトのテーマ、獲得したいキーワード、競合サイトなどの要素で最適な数が変化します。
特に、競合サイトと比較して著しく低い場合には対策が必要なケースが多いです。この場合はサービスページのコンテンツに差分(足りない要素)がないか、メディアを運用しているなら記事数が足りていないか、など競合も含めてよく確認し、足りないところを補えるような施策を実施しましょう。
どうしてもインデックスされない時の対処法
上述の対策を行ってもインデックスされない場合は、致命的なエラーが潜んでいる可能性があります。よくあるのはrobots.txtでDisallow設定しているなど、そもそもインデックスされない設定をしてしまっているケースです。
どうしてもインデックスされないときは、noindex設定をしていないか、robots.txtの記述は間違っていないか、あたりを確認してみましょう。
余談ですが、公開直後のサイトが全くインデックスされないとご相談をいただき、robots.txtを確認したところ、「Disallow:/」(TOP配下全ページをクロールさせない、という指示)の記述を発見してしまったことがあります。
人間が行う以上、ヒューマンエラーが起こる確率は0にはならないので、サイトの公開直後などは特に気をつけてください。
まとめ
インデックス数は、原則として多いほうがSEO上有利になります。しかし、やみくもにインデックス数だけ増やせば順位が上がりやすいかというと、増やし方によってはかえって順位に悪影響がある場合もあります。
システム上のエラーでインデックスされない状況は知識がないと回避が難しいですが、コンテンツの問題でインデックスされないのであれば、良質なコンテンツを提供することでインデックスの促進は十分に可能です。
良いコンテンツを量産して、良いインデックスを増やしていきましょう。
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