「自社の商品やサービスを一つでも多くのユーザーに購入してもらいたい」、「ユーザーからの認知度を高めたい」など、多くの企業では売り上げの向上においてさまざまな問題点や悩みを抱えています。これらを解決する手段として挙げられるのがオウンドメディアです。
オウンドメディアとは、自社が運用するWebサイトやSNSのことを指します。最近では、オウンドメディアを本格的に運用する企業も増えてきました。しかし、実際にどうやって売り上げや集客・認知度の向上などにつなげることができたのかイメージできない担当者も多いはずです。
そこで本記事では、プロの視点からオウンドメディアの目的や成功した事例・成功させるためのコツなどについて解説します。これからオウンドメディアに注力しようか迷っている担当者は、ぜひ最後までご覧ください。
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オウンドメディアの目的は?
オウンドメディアを運用する主な目的は以下の3つです。
- 認知活動やブランディングの向上
- リード獲得や売り上げの向上
- 採用活動の強化
一つずつ解説します。
認知活動やブランディングの向上
どれだけクオリティが高くユーザーのニーズに沿っている商品やサービスを開発しても、存在が認知されなければ購入につながることはありません。オウンドメディアでは、ユーザーが検索した悩みに対して情報を提供し自社の商品やサービスを訴求することで、ユーザーに商品やサービスについて認知してもらったり、どのような企業であるか印象づけたりすることが可能です。
その結果、実際に商品やサービスを購入してくれるファンの獲得や、競合との差別化に繋がります。
オウンドメディアでブランディングをする方法について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
オウンドメディアでブランディングするメリットやポイントについて解説!
リード獲得や売り上げの向上
オウンドメディアの運用は、上述したようにユーザーの検索したワードに対して情報発信をおこないます。特長としては、リードにアプローチできる点が挙げられます。リードとは、自社の商品やサービスに興味・関心を抱いている見込み客のことを意味します。
オウンドメディアを訪れてもらった結果、ユーザーに自社の商品やサービスについて認知してもらい、お問い合わせや購入につなげることができます。
採用活動の強化
採用活動を行うときに、オウンドメディアを活用することで自社が求める人材に積極的にアプローチすることができます。多くの企業は求人媒体を利用して人材の募集をかけています。
しかし、求人媒体は文字数や掲載期間などが制限されるケースが多く、毎月の費用がかかるため、費用対効果が低いと感じる担当者も多いでしょう。さらに求人媒体や企業の採用HPはエントリーを受け付ける形になり、思ったような人材を獲得できない場合があります。
一方でオウンドメディアであれば、文字数や掲載期間などの制限はなく費用も抑えられ、また、求職者に向けて直接自社の魅力をアピールすることが可能です。その結果、企業が求める優秀な人材を採用できるようになったり、理念やパーパスにマッチした人材が集まりやすくなったりします。
このようにオウンドメディアを利用して採用活動を行うことを「オウンドメディアリクルーティング」と呼びます。
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【ブランディング】オウンドメディアの成功事例一覧
オウンドメディアを運用したことによって、ブランディングの向上に成功した代表的な事例は以下の3つです。
- 【BtoB】サイボウズ式
- 【BtoC】北欧、暮らしの道具店
- 【BtoC】Red Bull
1社ずつ紹介します。
【BtoB】サイボウズ式
ソフトウェアの開発会社としても有名なサイボウズ株式会社では、「サイボウズ式」というオウンドメディアを運用しています。「新しい価値を生み出すチームのメディア」をキャッチコピーとしており、働き方や生き方・会社についての情報を日々発信中です。
実際に自社で働いている従業員を取り上げた記事や、業界内で著名な人物にスポットを当てた記事などが話題を呼び、会社員を始めとする多くのユーザーから認知を獲得しています。ブランディングに成功したことはWebメディア業界の中でも評価を得ています。
【BtoC】北欧、暮らしの道具店
国内外の雑貨や洋服などを提供している株式会社クラシコムでは、「北欧、暮らしの道具店」というオウンドメディアを運用しています。インテリア雑貨やキッチン用品・生活日用品までさまざまな商品を販売しており、非常におしゃれです。
サイト内には、実際に商品を利用した人のレビュー記事やスタッフのインタビュー記事などが好評で、多くのユーザーから支持を得ています。その結果、現在では特定のキーワードからだけではなく、指名検索によって訪問してくれるファンも多いようです。
【BtoC】Red Bull
エナジードリンク「Red Bull」を販売しているレッドブル・ジャパン株式会社では、商品名と同じ名前の「Red Bull」というオウンドメディアを運用しています。F1やMTB・eスポーツなど、さまざまなカテゴリーにまつわる記事を掲載しており、イベント情報やアスリート情報なども発信しております。
その結果、スポーツを観戦したり実際にプレーしたりするのが好きな人たちを中心に、多くのユーザーから共感を呼んだことで、ブランディングに成功しています。今では、エナジードリンクの看板商品といっても過言ではありません。
【リード獲得】オウンドメディアの成功事例一覧
オウンドメディアを運用したことによって、リード獲得の強化につなげることができた代表的な事例は以下の3つです。
- 【BtoB】ferret
- 【BtoB】LIG
- 【BtoC】侍エンジニア
どのような方法でリード獲得につなげることができたのか、詳しく解説します。
【BtoB】ferret
マーケティングツールや顧客管理ツールなどを提供している株式会社ベーシックでは、「ferret」と呼ばれるオウンドメディアを運用しています。Web広告やサイト分析・記事制作など、マーケティングに関する情報だけを発信している特化型のサイトとなっており、記事だけではなく、講座や動画などのコンテンツも非常に豊富です。現在では日本最大級のWebマーケティングメディアと言われています。
【BtoB】LIG
Web制作やコワーキング・ゲストハウスなど、さまざまな事業を展開している株式会社LIGでは、「LIG」というオウンドメディアを運用しています。これまでに掲載した記事は数千記事にもなります。
ほかの企業とは異なる独自性の強いコンテンツを次々と生み出した結果、訪問した多くのユーザーから面白いと感じてもらえるようになり、コアなファンが定着するようになりました。
【BtoC】侍エンジニア
プログラミング教育や法人研修・人材紹介などの事業を展開している株式会社SAMURAIでは、「侍エンジニア」というオウンドメディアを運用しています。プログラミングの基礎知識からクリエイティブな職種にまつわる記事などを網羅的に掲載しており、、月間数百万PV超を記録しています。。結果として、大量のリードを獲得することで、プログラミングスクールに入会するユーザーを一気に増やすことに成功しました。
【採用活動】オウンドメディアの成功事例一覧
オウンドメディアを運用したことによって、採用活動の強化に成功した代表的な事例は以下の3つです。
- mercan
- OnLINE
- FEATUReS
順番に解説します。
mercan
フリマアプリ「メルカリ」を運用している株式会社メルカリでは、「mercan」というオウンドメディアを運用しています。「メルカリの人を伝える」をコンセプトとしており、実際に働いている従業員全員が発信できるようになっているプラットフォームです。
テキストや音声・動画など発信方法は自由で、実際に働いている従業員のリアルな一面を垣間見ることができます。知りたい情報が見つかるので、求職者からも好評です。
OnLINE
コミュニケーションアプリ「LINE」を提供しているLINE株式会社では、「OnLINE」と呼ばれるオウンドメディアを運用しています。「LINEでは、こうしています。」をコンセプトの基、以下の3つのカテゴリーに分けられています。
- VISION
- CLTURE
- WORKS
現在は数ヵ月に1回の不定期更新になっていますが、採用情報から実際に働いている従業員の情報についても知ることが可能です。
FEATUReS
ゲームやインターネット広告・AIなど、さまざまな事業を展開している株式会社サイバーエージェントでは、「FEATUReS」というオウンドメディアを運用しています。採用情報や自社のサービス・技術などに関する情報が豊富です。
入社してからのキャリアプランや働き方など、求職者が気になる情報も数多く掲載しているので、オウンドメディアがきっかけで入社しようと決意する人も少なくありません。
【事例から学ぶ】オウンドメディアを成功させるためのコツ!
オウンドメディアを運用したことによって成功してきた企業の事例をいくつか紹介しましたが、成功させるための主なコツは以下の3つです。
- 目的とKPIを明確にする
- 明確にした目的とKPIから運用方法を決める
- 定期的なメンテナンスを行う
一つずつ解説します。
目的とKPIを明確にする
オウンドメディアを運用する前には必ず、目的とKPI(Key Performance Indicator)を明確にしましょう。何のために運用するのかが定まっていないと、狙った成果が得られないという結果になり失敗に終わってしまいます。
目的を決めた後はKPIを定めます。KPIは日本語で「重要業績評価指標」と訳されますが、わかりやすくいえば「ゴールまでの中間目標」になります。
KPIは目的から逆算する形で決定していきます。認知やブランディング向上を目的にする場合はPVやセッション数をKPIにおき、売り上げの向上を目的にする場合は、CV数やUU数をKPIとします。KPIを設定することで成果を定量的に測定することができます。
オウンドメディアで成果を出すためには、中長期的に運用していかなければなりません。目的に向けて段階的にKPIを達成することで最終目標に到達することができます。
明確にした目的とKPIから運用方法を決める
目的とKPIを明確に定めら、KPIの達成に向けて運用方法を決めていきます。
PV数をKPIに設定しているのであれば、月間の検索ボリュームが大きいキーワードを選定し、コンテンツを作成し、検索上位を狙います。CV数がKPIにおかれている場合は、CTAボタンの位置やCVポイントの試行錯誤を行います。
設定した目的やKPIに応じて、正しい運用をしていきましょう。定期的なメンテナンスを行う
オウンドメディアは定期的なメンテナンスが必要になります。
現在成功しているオウンドメディアもすぐに成果が出ていたわけではなく、数年間もの継続的な運用によって現在に至ります。そのため、運用には長期的な視点を持つことが重要です。
さらにコンテンツを作成した後もトレンドやユーザーのニーズの変化にあわせて、随時コンテンツをアップデートする必要があります。
このようにオウンドメディアは1度作成して完了ではなく、コンテンツを追加したり内容を更新したりなど、継続的な運用を行わなければなりません。
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オウンドメディアに関するよくある質問
オウンドメディアを運用する上でよくある質問を3つ紹介します。
すぐに成果を出すことができるのか?
オウンドメディアの運用はすぐに成果が出ないことが多いです。なぜなら、検索エンジンがWebサイトを認識して評価し検索結果に表示するには、一定の時間がかかるからです。さらに初期のコンテンツ数が少ない段階だと~
自社と外注どちらが良い?
オウンドメディアの運用は、自社と外注でそれぞれ特徴が異なります。以下の表にまとめてみました。
メリット | デメリット | |
自社で運用する場合 | ノウハウが蓄積されるほとんどコストがかからない状況に合わせて柔軟な目標設定が可能 | リソースの確保が大変モチベーションが維持しにくい専門的なスキルや知識が必要 |
外注する場合 | 大幅にリソースが削減できるクオリティの高いコンテンツを定期的に更新できる戦略設計まで行ってもらえることが多く、効率的に成果が出せる | 費用がかかる自社にノウハウが溜まりにくい |
どちらにもメリット・デメリットがあるので、それぞれの特徴を把握した上で決めましょう。
デジタリフトのコンサルティングサービスについて知りたい方は下記の記事をご覧ください。
オウンドメディアのコンサル・運用代行支援はどのようなサービスについて紹介
オウンドメディアは大企業じゃなくても運用できる?
中小企業でもオウンドメディアの運用に成功した企業は数多くあります。そのため、オウンドメディアは規模に関係なく、どの企業であっても運用できます。オウンドメディアの運用は費用が抑えられるため、むしろ中小企業こそやるべき施策といえるでしょう。
まとめ
本記事では、オウンドメディアの目的や成功した事例・成功させるためのコツなどについて解説しました。オウンドメディアを運用することで、ブランディングの向上やリードの獲得・採用力強化などにもつながります。非常に多くのメリットがあるので、本記事を参考に、オウンドメディアの運用を検討してみましょう。
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