強調スニペットとは?表示される仕組みやクリック率を解説

強調スニペットとは?アイキャッチ

強調スニペットはGoogle検索結果上で、最上部に表示されるテキストやコンテンツです。

強調スニペットに表示されると目立つため、強調スニペットに表示されるための手段はないか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

本記事では、強調スニペットの概要や、表示の仕組み、強調スニペットに表示されるための施策など幅広く解説します。

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目次

強調スニペットとは?

強調スニペット(Featured Snippet)は、Google検索結果ページ(SERP)の最上部に表示されるテキストやコンテンツです。

強調スニペット

ユーザーが検索したキーワードに対する簡潔な回答や情報を素早く簡単に見つけられることを目的としています。通常の検索結果と異なり、強調スニペットは目立つボックス内に表示され、ページタイトル、URL、そして関連する情報の抜粋が含まれています。

この表示形式により、ユーザーは検索結果ページを細かく見ることなく、すぐに求めていた情報を確認できます。強調スニペットは、検索結果の最上位に表示され、表示される範囲も大きく、ユーザーからの視認性が高いため、クリックされる可能性が高くなります。

強調スニペットが表示される仕組み

強調スニペットの表示される仕組みは、Googleのアルゴリズムが検索クエリに対して、ユーザーが知りたいであろう情報を自動的に生成しています。そのため、サイト運営者が直接コントロールすることはできません。

Googleのアルゴリズムは、ユーザー検索体験のデータをもとに、最も適切な回答を用意しているコンテンツを選んでいます。強調スニペットに表示されるコンテンツは、コンテンツの質、関連性、構造化の度合いなど、複数の要因があります。

強調スニペットとして表示されるコンテンツは一般的に検索結果の1ページ目に表示されているコンテンツから選ばれる可能性が高いと言われています。Googleが明確に言及はしていないですが、1ページ目に表示されているコンテンツは、Googleからユーザーに取って有益な情報を提供していると判断されている可能性が高いため、1ページ目に表示されているコンテンツ選ばれると考えています。

ただし、強調スニペットに表示されるコンテンツは常に変化しており、同じ検索クエリでも時間や場所によって異なるコンテンツが表示されることがあります。

Googleは常にユーザーに最適な情報を提供しようと努めているため、強調スニペットの内容も常に更新されていきます。

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強調スニペットに表示された時のクリック率

強調スニペットに表示されることで、そのページへのクリック率は高くなることが想定されます。SEOツールを提供する Ahrefs 社の調査によると、強調スニペットのクリック率は約8.6%とされています。

これに対し、通常の検索結果1位のクリック率は約19%だったという調査データが出ています。

参考:https://ahrefs.com/blog/featured-snippets-study/

これはあくまで、ahrefsが調査したデータであり平均値のため、すべての検索クエリでこのクリック率とは限りません。強調スニペットのクリック率は通常の検索結果同様、検索クエリによって変動するため、あくまで参考値として認識してください。

ただし、検索結果1位で表示される方がクリック率が高いとはいえ、通常強調スニペット表示されると、ユーザーからの視認性や認知の向上につながるため、できるだけ強調スニペットの表示を狙っていきましょう。

PAAやナレッジパネルとの違い

強調スニペットと似たような機能を持つ要素として、PAA(People Also Ask)とナレッジパネルがあります。これらは全て、ユーザーの検索体験を向上させるためにGoogleが導入した機能ですが、それぞれに特徴があります。

PAAは「他の人はこちらも質問しています」という形で検索結果に表示されるセクションです。

PAA

ユーザーの検索クエリに対して気になるであろう質問や疑問と、それに対する簡潔な回答が表示されます。PAAの特徴は、ユーザーが質問をクリックして展開すると、新たな関連質問が追加されることです。これにより、ユーザーは関心のあるトピックについて深掘りできます。

PAAについてはこちらで解説しています。

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一方、ナレッジパネルは、特定の人物、場所、事物に関する情報を提供するコンテンツです。

通常、PCでは検索結果ページの右側に表示されます。

ナレッジパネル

ナレッジパネルの情報は、Google が把握しているウェブ上で利用可能なコンテンツの内容から自動生成されています。

また、Wikipediaなどの信頼性の高いサイトからの情報が多く含まれています。

強調スニペットの表示例

強調スニペットは、ユーザーの検索意図に合わせてさまざまな形式で表示されます。主な表示形式について、それぞれの特徴と使用されるシチュエーションを詳しく見ていきましょう。

テキスト

テキストのみ

テキスト形式の強調スニペットは、一般的な形式です。

この形式は、「〇〇とは何か」といった定義を求める検索や、簡潔な説明で回答可能な質問に対して使用されることが多いです。

例えば、「PAA」という検索に対して、PAAについての概要が100~200文字程度で表示されます。

テキスト+画像

テキスト+画像

テキストと画像を組み合わせた強調スニペットは、回答に視覚的な情報が必要だとGoogleが判断した場合に表示されます。

例えば、「ラベンダーの特徴」という検索に対して、ラベンダーの説明文と共に、実際のラベンダーの花の画像が表示されることがあります。画像とテキストが強調スニペットに表示されると、ユーザーはラベンダーの特徴を画像と照らし合わせて理解できます。

また、画像は通常、スニペットが抽出されたページから選ばれますが、稀にGoogleが他のページから関連性の高い画像を選択することもあります。

表形式の強調スニペットは、複数の項目を比較したり、データを整理して表示する必要がある場合に使用されます。この形式は、製品比較、統計データ、イベントスケジュールなどが表示される傾向にあります。

例えば、「スマートフォンの機種比較」という検索に対して、異なる機種のスペックや価格を比較した表が表示されることがあります。表形式の強調スニペットは、ユーザーが一目で情報を把握できるため、ユーザーの検討するのを助けます。

箇条書き

箇条書き形式の強調スニペットは、手順やリストを示す必要がある場合に使用されます。この形式は、「How to」系の検索や、順序立てて説明する必要がある内容に適しています。

例えば、「パスタの作り方」という検索に対して、調理手順を箇条書きで示した強調スニペットが表示されることがあります。

また、「効果的な勉強方法」という検索では、勉強のコツをリスト形式で表示することもあります。箇条書き形式は、情報を簡潔かつ明確に伝えられるため、ユーザーが素早く必要な情報を把握するのに役立ちます。

その他の形式

上記以外にも、検索クエリの性質に応じて様々な形式の強調スニペットが存在します。

天気予報や株価情報などの特定のクエリに対しては、Googleが独自のフォーマットを用いて情報を表示します。

天気

これらは通常のウェブページからの抽出ではなく、Googleが直接提供する情報であることが多いです。

それぞれの検索クエリの検索意図からGoogleが強調スニペットの表示形式を最適化しており、ユーザーにとって最も理解しやすい形で情報を得られるようにしています。

強調スニペットに表示されるためには?

強調スニペットに表示されるためには、押さえておきたいポイントがあります。

ただし、強調スニペットはGoogleのアルゴリズムによって自動的に選択されるため、サイト運営者が意図的に表示できるものではありません。

ただし、強調スニペットで表示されることを目指す際には下記を押さえておきましょう。

  • そもそも表示されるクエリかどうか確認する
  • 検索上位表示される必要がある
  • ユーザーの悩みに対して、簡潔に結論を記載する
  • HTMLタグを適切に使用する
  • 構造化データマークアップを行う
  • Googleのポリシーに準拠している

それぞれ解説します。

そもそも表示されるクエリかどうか確認する

まず、対策キーワードで強調スニペットが表示されるかを確認しましょう。すべての検索クエリに強調スニペットが表示されるわけではありません。

Ahrefsの調査によると、米国のデータでベースにある1億2000万件の検索クエリを対象に調査した結果、約12%程度しか強調スニペットが表示されないと言われています。

参考:https://ahrefs.com/blog/featured-snippets-study/

強調スニペットで表示させたいキーワードの検索結果上で、強調スニペットが表示されているのかを確認しましょう。確認方法としては、実際にGoogleで検索してみることです。

検索上位表示される必要がある

強調スニペットに選ばれるためには、まず検索結果の上位に表示される必要があります。多くの場合、検索結果の10位以内に入っているページが強調スニペットの候補となる傾向にあるからです。

検索結果で上位表示するためには、質の高いコンテンツを作成する必要があります。弊社では質の高いコンテンツの定義を「ユーザーの行動変化を起こせる」コンテンツとしています。

検索するユーザーのペルソナ・検索する背景などを推測したうえで、閲覧した後どういう行動を起こすか?まで落とし込んでコンテンツを作るとよいでしょう。

質の高いコンテンツに関してはこちらで紹介しています。

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ユーザーの悩みに対して、簡潔に結論を記載する

強調スニペットは通常、100〜200文字程度の短い文章から抽出されます。そのため、ユーザーの検索意図に対する答えを、見出しの冒頭で簡潔に記載することが重要です。

例えば、「SEOとは」というキーワードで強調スニペットの表示を狙う場合、以下のような書き出しが効果的です。

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化と訳されます。

Webサイトを検索エンジンに評価されやすくすることで、検索結果の上位に表示されるようにする施策のことを指します。

このように、定義や概要を冒頭で明確に示すことで、強調スニペットに選ばれやすくなります。

HTMLタグを適切に使用する

適切なHTMLタグの使用は、検索エンジンのクローラーがコンテンツの内容を正確に理解するのに役立ちます。なぜなら、検索エンジンのクローラーは、HTMLに記載しているソースコードを読み取ることで、ページの内容を理解しているためです。

特に以下のタグの使用が重要です。

  • 見出しタグ(h1, h2, h3など):コンテンツの階層構造を明確にします。
  • リストタグ(ul, ol, li):箇条書きやステップを示す際に使用します。
  • テーブルタグ(table, tr, td):データを表形式で示す際に使用します。
  • 強調タグ(strong, em):重要な部分を強調します。

これらのタグを適切に使用することで、Googleがコンテンツの内容を正確に理解し、強調スニペットとして抽出しやすくなります。

構造化データマークアップを行う

構造化データマークアップは、ページの内容をGoogleに明確に伝えるための記述です。

構造化データマークアップには下記のような種類があります。

  • FAQページ:質問と回答のセットを示します。
  • How-to:手順や方法を示します。
  • Recipe:レシピ情報を示します。
  • Event:イベント情報を示します。
  • Product:商品情報を示します。

他の構造化データマークアップについては下記でGoogleが紹介しています。

https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/search-gallery?hl=ja

Googleのポリシーに準拠している

Googleは強調スニペットに表示させないコンテンツを、Google検索セントラルの中で明確に記載しています。

強調スニペットがすべてのユーザーにとって便利な機能となるよう、Google では Google 検索の全般的なポリシーや、次のような検索機能に関するポリシーに違反しているスニペットを表示しないようにするシステムを構築しています。

危険なコンテンツ

不正行為

ハラスメント コンテンツ

ヘイト コンテンツ

操作されたメディア

医療のコンテンツ

露骨な性的描写を含むコンテンツ

テロに関するコンテンツ

暴力や残虐行為

下品な言葉や冒とく的表現

https://support.google.com/websearch/answer/9351707?hl=ja#zippy=%2C%E5%BC%B7%E8%AA%BF%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%BC

上記に該当するコンテンツがあれば、強調スニペットに表示されないだけでなく、Googleからの評価も下がる可能性があるので、すぐに削除するかリライトするようにしましょう。

強調スニペットに表示されるデメリットもある

強調スニペットは検索上位に表示され、ユーザーからの視認性も高まる一方で、強調スニペットに表示されるデメリットもあります。

強調スニペットでページの内容を理解し、訪れてもらえない可能性がある

強調スニペットは、ユーザーの質問に対する回答を検索結果上で直接記載します。これにより、ユーザーが実際にWebサイトを訪問せずに情報を得てしまうため、「ゼロクリック検索」が増加する可能性があります。これは特に、シンプルな質問や簡単な事実確認のような検索クエリで起こりやすい現象です。

対策としては、強調スニペットで表示される情報に加えて、さらに詳細な情報や関連トピックをページ内に用意することが効果的です。ユーザーの興味を引き、「もっと知りたい」と思わせるような構成にすることで、クリックを促すことができます。

通常の検索結果には表示されない

強調スニペットに選ばれたページは、通常の検索結果には表示されなくなります。

例えば、あるページが通常の検索結果で1位だった場合、そのページが強調スニペットに選ばれると、通常の1位の位置には表示されなくなります。前述したように強調スニペットで表示されるよりも1位で表示されている方が、クリック率が高いというデータもあるため、1位で表示されていた時よりもクリック率が下がってしまう可能性があります。

また、推測になりますが、一部のユーザーは強調スニペットの表示を嫌い、通常の検索結果をクリックしている可能性があります。これは「強調スニペット」で検索した際に、サジェスト検索で「非表示」「邪魔」などのクエリが表示されることから可能性としてあり得ると考えています。

そのため、強調スニペットに選ばれることで、通常の検索結果に表示されていた時よりも、クリック数が下がる可能性があります。

ページの最初から読んでもらえない

強調スニペットをクリックすると、ユーザーは該当する情報がある部分に直接誘導されます。

該当部分に誘導されることによって、導入部分や重要な文脈情報が含まれているにもかかわらず、ユーザーがそれらを読まずに特定の部分だけを閲覧するかもしれません。

この問題に対処するためには、ヒートマップを利用し、ユーザーがどこを読んでいて、どこで離脱するのかを分析し、離脱している部分でのコンテンツ改修やCTAの設置を検討しましょう。

強調スニペットを非表示にしたい場合のやり方

上記のデメリットなどの要因から、特定のページや一部のコンテンツを強調スニペットに表示させたくないこともあるでしょう。この場合下記の設定をすることで、強調スニペットでの表示を防ぐことができます。

ページ全体をスニペットに表示させたくない場合

ページのヘッダーに追加

<meta name=”googlebot” content=”nosnippet”>

コンテンツの一部をスニペットに表示させたくない場合

表示させたくない部分を <div data-nosnippet> タグで囲む

まとめ

強調スニペットは、検索結果の最上部に表示されるため、Webサイトの可視性を大きく向上させる可能性があります。強調スニペットはGoogleが検索クエリの検索意図から自動的に排出しているものであるため、サイト運営者が意図的に表示することはできません。

今まで強調スニペットで表示できた経験からお話しすると、上位表示を目指した結果強調スニペットに表示されることが多いです。そのため、あくまで上位表示できるコンテンツを作成することが重要だと認識しましょう。

また、強調スニペットで表示されることのデメリットはありますが、強調スニペットに表示させないようにタグを埋め込む提案をしたことはほとんどありません。

特別な事情がない限りは、強調スニペットに表示されることを狙って行きましょう。

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