Amazonに自社の商品を出品したのにもかかわらず、ユーザーからの購入が伸び悩んでいる企業の担当者も少なくありません。
また、ほかの業務に忙殺されてしまい、Amazonの店舗運営にリソースが割けずに困っている担当者も多いはずです。Amazonの店舗運営はやるべきことが豊富にあるので、自社で完結させるのが難しいのであれば、コンサルティングや広告代理店に依頼するのがおすすめです。
そこで本記事では、Amazonの店舗運営を行うにあたって、コンサルティング会社もしくは広告代理店の選び方や依頼するメリット・デメリット・おすすめの企業を5社ほど紹介します。Amazonの店舗運営を成功させたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
Amazonコンサルティング会社・広告代理店を選ぶ際の4つのポイント
Amazonのコンサルティング会社や広告代理店を選ぶ際には、以下4つのポイントを意識しましょう。
- コンサルティングサービスがしっかりしているか
- 目標に向けたロードマップを立てられるか
- 親身になって相談にのってもらえるか
- 広告も代理で運用してもらえるか
順番に解説します。
1.コンサルティングサービスがしっかりしているか
- 商品情報設計
- 広告戦略策定
- LPページの設計
- 市場選定
- 競合調査
- モール内におけるSEO対策
Amazon内で売り上げを伸ばしていくためには、上記の例にあるような適正な商品情報の設計などさまざまな施策を行わなければいけません。
そのため、広告運用だけでなく施策面でのコンサルティングサービスがしっかりしているコンサルティング会社もしくは広告代理店を選びましょう。
コンサルティング会社や広告代理店によってサービス内容は大きく異なるので、契約する前にどの範囲まで対応してくれるのかを必ず確認しましょう。
2.目標に向けたロードマップを立てられるか
Amazonで売り上げを伸ばす方法はさまざまありますが、そのなかでも重要なのが「Amazon内SEO」です。ちなみにSEOとは「Search Engine Optimization」の略称であり、特定のキーワードを検索した際に上位表示させるための施策のことです。
SEO対策を行うことで商品ページを検索した際にAmazon内ページの上位の位置に出すことができます。その結果、多くのユーザーの目に留まるようになり、売り上げにも反映されます。既に多くの出品者がAmazon SEOを意識していることもあり、すぐに成果を出すのは至難の業ですが、対策を行うことで着実に成果が表れます。Amazon SEOに限らず、目標達成に向けた明確なロードマップを立てられるかどうかも、コンサルティング会社や広告代理店を選ぶ上での一つの指標としましょう。
3.親身になって相談にのってもらえるか
コンサルティング会社や広告代理店に依頼することで、運営においてのアドバイスやサポートなどを行ってもらえますが、あくまでも主役は自分たちです。そのため、店舗運営していくうちに悩みや疑問が生じるはずです。そんなときに、コンサルティング会社もしくは広告代理店と迅速なコミュニケーションが取れなければ、問題が解決できずに運営が滞ってしまいます。
そのような事態を防ぐためにも、定期的にレポートを提出してくれたり打ち合わせを実施してくれたりするようなコンサルティング会社もしくは広告代理店を選びましょう。契約する前のコミュニケーションの丁寧さや、レスポンスの速さなどに注目してみるのがおすすめです。
4.広告も代理で運用してもらえるか
施策面でのサポートだけではなく、広告運用の面でしっかりサポートをしてもらえるかということも意識をしましょう。
Amazonでは、広告面での露出をしないと売上が伸びない仕組みになっております。その観点から、適切な広告戦略の策定から運用までをしてもらえるところを見定める必要があるでしょう。
おすすめのAmazonコンサルティング広告代理店5選
おすすめのAmazonコンサルティング会社や広告代理店は、以下の5社です。
- 株式会社デジタリフト
- アグザルファ株式会社
- 株式会社GROOVE
- 株式会社サイバーエージェント
- 株式会社セプテーニ
それぞれの特徴を1社ずつ解説します。
株式会社デジタリフト
出典:株式会社デジタリフト
会社名 | 株式会社デジタリフト |
設立 | 2012年11月 |
代表取締役 | 百本 正博 |
資本金 | 136,461,580円 |
上場・非上場 | グロース市場上場 |
報酬料金 | 広告運用代行プラン 広告配信費用のうち20% |
事業内容 | トレーディングデスク事業DMP導入コンサルティング事業SNS運用事業システム企画・開発・コンサルティング事業 |
所在地 | 〒106-0031 東京都港区西麻布4-12-24 興和西麻布ビル7階 |
株式会社デジタリフトは、これまでの豊富な実績データを基にした戦略策定を行っており、
経験豊富なコンサルタントによる手厚いサポートが可能です。結果から課題を見つけて、適切な改善策の提案を強みとしており、自社で商品ページなどのクリエイティブな改善も行っています。
そのため、問題が発生した場合でも迅速かつ柔軟な対処ができます。また、WEB広告運用で長年培った運用力を元に、充実した広告運用サービスも提供しているため、Amazon内における広告の費用対効果を最大限に高めて売り上げを上げたい企業におすすめです。
アグザルファ株式会社
出典:アグザルファ株式会社
会社名 | アグザルファ株式会社 |
設立 | 2010年11月5日 |
代表取締役 | 比良 益章 |
資本金 | 3,000,000円 |
上場・非上場 | 非上場 |
報酬料金 | セラー向け運用代行プラン78,000〜498,000円/月 セラー向けコンサルティングプラン98,000〜128,000円/月 ベンダー向け運用代行プラン128,000〜498,000円/月 広告運用代行プラン要問い合わせ 海外販売向け運用代行プラン108,000円〜/月 |
事業内容 | Amazon専門コンサルティング Amazon出品者向けメディア「Axalpha Blog」の企画・運営 EC事業者向けシステムの開発・運営 |
所在地 | 〒103-0023東京都中央区日本橋本町4-5-13 日本橋本町THビル 5階 |
アグザルファ株式会社は、Amazonコンサルティングのパイオニアとして中小機構EC活用支援パートナーに認定されております。Amazon SEO対策や商品ページの最適化・新規商品の登録など、さまざまなサービスを提供しています。
代表取締役の比良 益章さんが元Amazon社員だったということもあり、10年以上の知見を兼ね備えているため、これまでの実績を重視している企業におすすめです。
株式会社GROOVE
出典:株式会社GROOVE
会社名 | 株式会社GROOVE |
設立 | 2015年7月 |
代表取締役 | 田中 謙伍 |
資本金 | 12,000,000円 |
上場・非上場 | 非上場 |
報酬料金 | 要問い合わせ |
事業内容 | EC経営支援 ECコンサルティング事業 DX小売事業 |
所在地 | 〒141-0021 東京都品川区上大崎2-15-19MG目黒駅前824 |
株式会社GROOVEは、これまで100社以上との取引実績があり、独自のマーケティング手法を活用してAmazonの店舗運営における問題を解決します。運用体制の構築やKPIのトラッキング・ABテストなど、幅広い業務をサポートしてくれるだけでなく、ECに特化した業務提携先の紹介も行ってくれるため、コスト削減にも期待ができます。
また、広告運用サービスも提供しており、Amazonの店舗運営状況と商品レベルの2つの観点から、全体における広告計画の立案が可能です。定期的にAmazonで売り上げを伸ばすための無料セミナーをオンラインで開催しているので、気になる方は一度参加してみましょう。
株式会社サイバーエージェント
会社名 | 株式会社サイバーエージェント |
設立 | 1998年3月 |
代表取締役 | 藤田 晋 |
資本金 | 7,239百万円 |
上場・非上場 | プライム市場 |
報酬料金 | 要問い合わせ |
事業内容 | メディア事業 インターネット広告事業 ゲーム事業 投資育成事業 |
所在地 | 〒150-0042東京都渋谷区宇田川町40番1号 Abema Towers |
株式会社サイバーエージェントは、さまざまな事業を展開していますが、そのなかでも広告運用事業を強みとしています。BIツールである「CA Dashboard」や 、AIツールである「AI feed designer」を活用することで、容易にPDCAを回すことが可能です。また、プロダクトごとに広告効果が最大限となる体制を整えているので、最短ルートで売り上げの向上が期待できます。
東京や大阪などをはじめとする拠点で運用体制を構築しているため、サポート体制も十分といえるでしょう。
株式会社セプテーニ
出典:株式会社セプテーニ
会社名 | 株式会社セプテーニ |
設立 | 2006年10月 |
代表取締役 | 清水 雄介 |
資本金 | 300百万円 |
Amazonコンサルティングサービス | なし |
報酬料金 | 要問い合わせ |
上場・非上場 | スタンダード市場 |
事業内容 | デジタルマーケティング支援事業 |
所在地 | 本社〒160-6128 東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー28F 関西支社〒530-0011 大阪市北区大深町3-1グランフロント大阪 タワーB 13F |
株式会社セプテーニは、2020年にEコマースへ特化した部門を設立し、AIツールを活用して効果予測や要因分析・予算配分など、トータルでのサポートを行っています。現在は大学の研究機関との共同開発によって、CTRが発生する要素を可視化できる広告クリエイティブソリューションツール「Odd-AI」の研究中です。
最先端の技術を駆使して効率的に成果を出したい企業におすすめです。
Amazon広告の運用代行を代理店にお願いする2つのメリット
Amazon広告の運用代行を代理店にお願いするメリットは以下の2つです。
- 経験豊富な運用者に広告運用を依頼できるので成果を出しやすくなる
- 社内の人員リソースを削減できる
一つずつ解説します。
経験豊富な運用者に広告運用を依頼できるので成果を出しやすくなる
知識やスキルがない状態でAmazon広告を運用しようとしても、ほとんどの確率で失敗します。なぜなら、Amazon広告に限らず、広告運用で成功するためには専門的な知識やスキルが必要だからです。一から広告運用について勉強を始めると、膨大な時間がかかりますが、代理店に依頼することで、Amazon広告のプロが自分たちの代わりに運用してくれます。
その結果、自分たちで運用するよりも成果を出しやすくなります。
社内の人員リソースを削減できる
Amazon広告は、運用するにあたって広告の選定や予算の設定・効果測定など、やることが豊富にあります。そのため、自社だけで完結しようとすると、担当者の負担が大きくなってしまい、労働環境の悪化につながります。しかし、代理店に依頼することで一部の業務を委託することが可能です。
その結果、社内の人員リソースを軽減できます。
Amazon広告の運用代行を代理店にお願いする2つのデメリット
Amazon広告の運用代行を代理店にお願いするにあたって、メリットだけでなくデメリットもあります。主なデメリットは以下の2つです。
- 広告費用と別にコストがかかる
- 意思決定をしたときに実運用に反映しずらい
順番に解説します。
広告費用と別にコストがかかる
当然のことですが、Amazon広告の運用代行を代理店に依頼すると、広告費用とは別にコストがかかります。サポートしてくれる業務内容にもよりますが、一般的には広告掲載費の20%といわれています。つまり、広告掲載費が50万円の場合、コストは10万円です。そのため、少しでも予算を抑えたいのであれば、最初から代理店に依頼するのではなく、まずは自分たちで行ってみましょう。
意思決定をしたときに実運用に反映しずらい
自分たちでAmazon広告を運用しているのであれば、変更したい箇所があってもすぐに修正できます。しかし、代理店に運用を依頼している場合には、都度連絡しなければいけません。レスポンスが遅い代理店もあるので、意思決定したときに反映するまで時間がかかるのがデメリットです。
まとめ
本記事では、Amazonの店舗運営を行うにあたって、コンサルティング会社もしくは広告代理店の選び方や依頼するメリット・デメリット・おすすめの企業を5社紹介しました。
Amazon広告の運用代行を代理店にお願いすることで、成果が出しやすくなったり社内の人員リソースを削減できたりするなどのメリットがあります。
一方、コストがかかったり変更内容を反映するまで時間がかかったりするといったデメリットもあるので注意が必要です。サービスやサポートがしっかりしているかどうかを判断した上で、コンサルティング会社もしくは広告代理店を選びましょう。コンサルティング会社や広告代理店は数多く存在するので、どこに依頼するか迷っているのであれば、本記事を参考にしてみてください。