オウンドメディアを運営することによって、集客や売り上げの向上など、さまざまなメリットがあります。そのなかでも、ブランディングを目的としている企業も少なくありません。
そこで本記事では、オウンドメディアでブランディングするメリットやポイント・成功させた事例などについて解説します。オウンドメディアにおけるブランディングの方法について知りたい担当者は、ぜひ最後までご覧ください。
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オウンドメディアで企業ブランディングをすることができるのか?
結論から話すと、オウンドメディアで企業のブランディングをすることは可能です。そもそもブランディングとは、「商品やサービスによってどのような企業であるかを印象づけること」です。ブランディングの代表的なものとして、企業のロゴやテーマカラー・キャッチフレーズなどが挙げられます。
例えば、マクドナルドでいえば黄色の「M」のマーク、セブンイレブンであれば、赤・オレンジ・緑を使用したカラーなどが企業イメージとしてブランディングされています。
最近ではインターネットの普及により、テレビや雑誌などで情報を収集するよりも、ネットから自分で情報を検索する人が増えてきました。そのため、オウンドメディアを運営して有益な情報を発信し続けることで、ユーザーとの接触回数を増やし、イメージを定着させることができるのです。
ブランディングと似ている言葉として「マーケティング」があります。ブランディングでは、商品やサービスから自社を認知してもらい、イメージを定着させることが目的です。
そのため、どのようなユーザーをターゲットにするのか方向性を決めます。
一方のマーケティングは、ブランディングを基に商品やサービスをどのようにして販売していくのか、市場調査や広告宣伝などを行うことです。以下のように覚えておくと、非常にわかりやすいです。
- ブランディング:方向性や認知の拡大
- マーケティング:手法や戦術
オウンドメディアでブランディングをするメリット
自社のブランディングを高める方法はさまざまありますが、オウンドメディアの運営によってブランディングするメリットは、以下の5つです。
- 多くの接点を持ちプレファレンスを向上させることができる
- 信頼を得られる
- 指名検索を増やすことができる
- 中長期的なコスト削減につながる
- 価格競争に巻き込まれなくなる
一つずつ解説します。
多くの接点を持ちプレファレンスを向上させることができる
オウンドメディアを運営することで、プレファレンスの向上に期待できます。プレファンレンスとは、ブランドに対するユーザーの好感度のことです。テレビCMの場合、自分が視聴したいと思っていなくても、テレビを視聴している間は垂れ流されているので、嫌悪感を抱くユーザーも少なくありません。
しかし、オウンドメディアではユーザー自らが知りたい情報を検索した際に有益な情報として表示されます。その後も同じユーザーと多くの接点を持つことによって、認知してもらえるようになり、プレファレンスの向上につながるのです。
信頼を得られる
オウンドメディアは、短期的なものではなく、長期的に運営していくことで効果が現れる資産型です。コツコツと有益な情報を発信し続けることによって企業ブランディングが向上し、ユーザーから信頼を得ることができます。
指名検索を増やすことができる
オウンドメディアをブランディングをすることによって、指名検索を増やすことにもつながります。指名検索とは抽象的なキーワードではなく、企業名やブランド名など、名前を直接検索してもらえることです。「指名検索=自社の商品やサービスに興味がある」という意味にもなるので、購入率の向上に期待できます。
また、オウンドメディアを運営する上で警戒しなければいけないのが、Googleのアップデートによるアルゴリズムの変動です。アルゴリズムの変動により、前日まで検索上位に表示されていた記事が、一気に圏外へと飛ばされてしまうことも珍しくありません。
しかし、指名検索が増えることでアルゴリズムの変動による影響を受けなくなります。また、Googleからも信頼できるサイトとして評価されるようになるので、SEO(検索エンジン最適化)の観点においても非常に有利になるのです。
中長期的なコスト削減につながる
集客や売り上げを伸ばすために、Web広告を運用する企業が増えてきました。Web広告のなかでも注目されているのが「リスティング広告」です。リスティング広告とは、ユーザーが特定のキーワードで検索した際に表示される広告のことです。
短期間で効果が期待できるだけではなく、コストを抑えて運用できるため、非常に人気ですが、継続しなければ効果は持続しません。そのため、中長期的な目線で考えると、それなりにコストがかかります。また、広告を嫌うユーザーも多いので、企業イメージが悪化する恐れがあるのです。
一方、オウンドメディアは効果が現れるまで非常に時間がかかります。コンテンツを作成するために大幅なリソースも割かなければいけませんが、毎月かかる費用はほぼゼロです。さらに、長期的に運営していくことでコンテンツが積み重なっていき、徐々に効果が現れてくるので、中長期的に考えると費用対効果が高く、コスト削減にもつながります。
価格競争に巻き込まれなくなる
商品やサービスを販売していく上で問題となってくるのが価格競争です。ユーザーの多くは、値段が少しでも安い商品やサービスを購入する傾向が強いので、企業は売り上げを伸ばすために、価格を下げて購入を促します。
しかし、価格競争にも限界があります。これ以上価格を下げられなくなったときに、競合他社が自社よりも安い商品やサービスを販売すると、次第にユーザーが離れていくのがオチです。
価格競争に巻き込まれた結果、売り上げも徐々に下がっていき、最終的には経営難となる企業も少なくありません。ところが、オウンドメディアでブランディングをすることで、価格ではなく自社の商品やサービスそのものに魅力を感じて購入してもらえるようになります。その結果、価格競争を避けることができるのです。
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オウンドメディアでブランディングをするポイント
オウンドメディアでブランディングするのであれば、以下の4つのポイントを抑えましょう。
- 市場からみる自社サービスの強みを明確にする
- どのような状態がゴールなのかを定義する
- 適切なKPIを設定する
- ブランディングを意識してコンテンツに一貫性を持たせる
順番に解説します。
市場からみる自社サービスの強みを明確にする
最近では、多くの企業がオウンドメディアを運営しています。そのため、オウンドメディアでブランディングする際には、自社の強みをアピールして競合他社との差別化を図ることが重要です。自社の商品やサービスの強みをアピールすることで、共感してもらえるユーザーをどんどん増やすことができます。
しかし、日頃から自社の商品やサービスに携わっているので、客観的に評価するのが難しいと感じる人も多いはずです。そんなときには、SNSや口コミサイトなどで自社の商品やサービスをリサーチしてみましょう。
どのような状態がゴールなのかを定義する
オウンドメディアでブランディングするためには、時間がかかります。また、オウンドメディアの運営は、コンテンツの作成やデータの分析・市場調査など、やるべきことが大量にあるため、膨大なリソースを割く必要があります。リソースを割いているのにもかかわらず、最初はアクセス数も少ないので、理想と現実のギャップから挫折してしまうケースも珍しくありません。
オウンドメディアでブランディングを成功させるためにも、ゴールを定義しましょう。ちなみに、ゴールのことを「KGI(Key Goal Indicator)」とも呼びます。ゴールを定義することで、モチベーションの維持につながるはずです。ゴールを定義する際には、「ユーザーから信頼を勝ち取り指名検索を増やす」という抽象的な内容ではなく、「月間10万PVを達成して前年度よりも売り上げを20%増やす」というような数字を用いた具体的な内容にしましょう。
適切なKPIを設定する
KPIの設定も重要です。KPIとは、「Key Performance Indicator」の略で、日本語で「重要業績評価指標」と訳します。簡単にいえば、ゴールにおける中間目標のことです。非現実的なKPIを設定してしまうと、達成するのが困難だと感じてしまい、モチベーションの低下につながります。
モチベーションの低下を防ぐためにも、自分たちの現状をしっかりと分析した上で、現実的なKPIを設定しましょう。
オウンドメディアのKPI設定について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
オウンドメディアにおけるKPI(指標)の重要性や具体例・設定ポイントについて解説!
ブランディングを意識してコンテンツに一貫性を持たせる
オウンドメディアを運営していく上で、コンテンツの作成は欠かせません。ユーザーの多くは、コンテンツ経由から自社のことを知るようになるので、ブランディングを意識したコンテンツの作成を心がけましょう。
作成するコンテンツの内容がコロコロ変わってしまうと、訪問するユーザー属性もバラバラになってしまいます。その結果、ブランディングの向上につながらなくなるので、コンテンツを作成する際には、一貫性を持たせることが重要です。
オウンドメディアでブランディングを成功させた事例
オウンドメディアでブランディングに成功した事例を3社紹介します。
- 株式会社クラシコム
- サイボウズ株式会社
- 株式会社BAKE
株式会社クラシコム
ファッションアイテムやキッチン用品など、さまざまな商品を販売している株式会社クラシコムでは、「北欧、暮らしの道具店」というECサイトを運営しています。コンテンツ作成に注力しており、日常生活に役立つ内容の情報を日々更新中です。
ユーザーに寄り添ったコンテンツであると認識されたことで、現在では非常に多くのファンから支持されるようなオウンドメディアとなっています。
サイボウズ株式会社
ソフトウェアを開発しており、木村 文乃さんが出演しているテレビCMでもおなじみのサイボウズ株式会社では、「サイボウズ式」と呼ばれるオウンドメディアを運営中です。「新しい価値観を生み出すチームのメディア」をコンセプトとしており、働き方や生き方・組織・家族などに関するテーマまで、幅広いジャンルのコンテンツを作成しています。
多くのユーザーから共感を集めたことで、ブランディングに成功しています。
株式会社BAKE
チーズタルトやシュークリーム・アップルパイなど、洋菓子を販売している株式会社BAKEでは、「THE BAKE Magazine」と呼ばれるオウンドメディアを運営しています。自社の商品だけではなく、他社ブランドのスイーツや同じ業界の社員についてのインタビューなどをコンテンツにしています。
その結果、取材やイベントに関する依頼が増えたとのことです。また、オウンドメディアを運営したことで認知度が拡大し、ユーザーからの信頼度も高くなりました。
オウンドメディアでブランディングをする際の注意点
オウンドメディアをブランディングする際には、コンテンツの内容に細心の注意を払いましょう。自分たちにとっては何気ないと思うような内容であっても、ユーザーからすればセンシティブな内容かもしれません。
その結果、炎上してしまい、逆にブランディングを低下させてしまう恐れがあります。特に最近では、SNSの普及により情報の拡散が非常に早くなっています。その結果、一気に悪評が広まってしまい、売り上げを大きく減少させてしまう要因にもなりかねません。
炎上を未然に防ぐためにも、コンテンツを投稿する前にダブルチェックしたり、情報に問題がないか精査したりするなど、リスク管理を徹底しましょう。
まとめ
本記事では、オウンドメディアでブランディングするメリットやポイント・成功させた事例などについて解説しました。オウンドメディアでブランディングすることで、プレファレンスが向上したり価格競争に巻き込まれなくなったりするなど、さまざまなメリットに期待できます。
ただし、オウンドメディアでブランディングするためには、時間がかかります。また、多くの企業も既にオウンドメディアを運営しているため、自社サービスの強みを明確にしたり、適切なKPIを設定したりすることを意識しましょう。
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