「リスティング広告の運用を始めたいけど、どのように始めれば良いか分からない…」
「リスティング広告運用のやり方を知りたい」
上記のようなお悩みを抱えている方、少なくないと思います。実際、初めてリスティング広告運用を行うとなると、何から手を付けていけば良いか迷ってしまうのも無理はありません。
そこで本記事では、上記のようなお悩みを解決するべく、リスティング広告運用のやり方について詳しく解説していきます。
これからリスティング広告運用を始める方、リスティング広告運用のやり方について知りたい方は、ぜひ最後までご覧になってください。
また、「リスティング広告のでより成果を出していきたいという方」は、下記も合わせてご覧ください。よくある設定ミス9つの事例からリスティング広告の改善に取り組むポイントを解説しております。
【入門】リスティング広告のやり方を知る前に全体像を確認
リスティング広告のやり方について知る前に、リスティング広告の全体像について確認していきましょう。
今回は下記のポイントに沿ってリスティング広告の全体像を解説していきます。
- リスティング広告の仕組み
- リスティング広告のメリット
- リスティング広告のデメリット
リスティング広告の仕組み
リスティング広告とは、Google・Yahoo!などの検索エンジンで検索されたキーワードに応じて検索結果画面に表示されるテキスト広告です。検索結果の表示画面は、リスティング広告の部分と自然検索(オーガニック検索)の部分に分かれています。
下記画像の赤枠部分がリスティング広告、青枠部分がオーガニック検索の表示場所です。
リスティング広告は、自然検索の結果よりも上部に表示されます。このため、検索したユーザーの視線に真っ先に入りやすいです。
リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットとして、ユーザーの顕在的なニーズに訴求できる点が挙げられます。リスティング広告は、前述した通り検索されたキーワードによって表示される広告が変わります。キーワードと関連した広告(正確にいうと、該当のキーワードに対して出稿している広告)が表示される形式です。
たとえば、「東京 プログラミングスクール」と検索すると、東京のプログラミングスクールのリスティング広告が表示されます。
「東京 プログラミングスクール」と検索したユーザーは、「東京のプログラミングスクールを探している」可能性が高いです。このため、東京のプログラミングスクール関連の広告を掲載すれば、広告クリック・その後のスクール申し込みなどへ繋げやすくなります。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告のデメリットとして、広告画像・動画を使用できない点が挙げられます。リスティング広告はテキストのみの表示となるため、見出し文・広告文でユーザーを引き付けなければなりません。画像・動画を使用できるディスプレイ広告やSNS広告と比べると、視覚効果はどうしても弱くなってしまいます。
画像・動画を活用して広告運用したい場合は、リスティング広告と合わせて他の広告媒体を運用していきましょう。
リスティング広告のメリットやデメリットについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
リスティング広告のメリット12個とデメリット8個から最大化する方法まで解説!
リスティング広告の費用はどれくらい必要なのか?
リスティング広告の費用は、月間で20万円~50万円ほどが相場になってきます。ただし、リスティング広告の予算は広告主が自由に設定できるため、上記金額よりも低い額で運用することも可能です。極端な例になりますが。月あたり数万円ほどで運用することもできます。
ただし、リスティング広告の表示頻度は設定した広告予算に大きく左右されるので注意してください。特に広告出稿が多い人気キーワードの場合だと、予算を高く設定しないと十分な広告表示回数を確保できない可能性があります。
リスティング広告にどのくらい予算をかければいいのかわからないという方は、下記の記事をご覧ください。
【2022年最新版】リスティング広告の費用相場はどのくらい?予算の決め方まで解説!
【初心者向け】リスティング広告の始め方とやり方を解説
それでは、実際にリスティング広告の始め方・やり方について確認していきましょう。
(今回はGoogleのリスティング広告を扱います。)
リスティング広告の運用は、大まかに下記の流れに沿って進めていきます。
- アカウントを開設
- キャンペーンの作成
- 広告見出し・広告文の作成
- 掲載する検索キーワードの設定
- 広告配信先の地域設定
- 予算の設定
- 支払い情報の登録
①アカウントを開設
まず初めに、Google広告のアカウントを開設していきます。
Google広告の公式サイトにアクセスして画面を下にスクロールすると「Google広告から開始」と書かれた青いボタンが表示されますので、こちらをクリックしてください。
このボタンをクリックした時点で、Google広告のアカウントが作成されます。
②キャンペーンの作成
先ほどの青いボタンをクリックすると、リスティング広告のキャンペーン作成画面が表示されます。
表示された項目に沿って入力・選択を進めていきましょう。
最初にリスティング広告運用の目標を選択します。
目標を選択したら、画面右下の「次へ」をクリックしてください。
次にリスティング広告で宣伝するお店・サービスの名称を入力します。
名称を入力したら、次に広告遷移先のサイト・ページのURLを入力してください。
すると、広告クリック後の画面がモバイル・パソコンに分けて表示されます。表示画面に問題がなければ、同様に「次へ」をクリックしてください。
③広告見出し・広告文の作成
次に広告の見出し・説明文の作成を行っていきます。見出しは最大30文字、3つまで作成可能です。
説明文に関しては90文字までの記載で、2つ作成することができます。
画面の右側に実際の広告画面が表示されるので、ユーザー視点で文章をチェック可能です。
画面を下にスクロールすると、通話ボタンの設定が表示されます。リスティング広告に通話ボタンを表示させたい場合は、こちらのボックスにチェックを入れて電話番号を入力しましょう。
④掲載する検索キーワードの設定
次にリスティング広告を掲載するキーワードテーマの設定を行っていきます。「+新しいキーワードのテーマ」部分をクリックすると、手動でキーワードテーマを設定可能です。
またGoogle側が広告内容に合ったおすすめのテーマを掲載してくれるので、こちらのキーワードリストから選択するのも良いでしょう。
⑤広告配信先の地域設定
次に広告配信先の地域を設定していきます。Googleのリスティング広告では、国・都道府県・市区町村・郵便番号単位で配信先を絞ることが可能です。特定の地域でビジネスを展開している場合は、広告配信先を絞った方が効率よく広告配信を行えます。
⑥予算の設定
広告配信先の設定が完了したら、次に広告配信の予算を設定していきましょう。広告予算は1日最低1円から設定することが可能です。また通貨に関しては、日本円以外にドルやポンド、ユーロなど世界各国の通貨を使用することができます。
どれくらいの予算を組めば良いか分からない場合は「予算のオプションオプションを選択してください」の部分をクリックしましょう。
こちらをクリックすると、設定した広告内容に合わせてGoogle側がおすすめの予算を提示してくれます。
予算設定が完了すると、ここまで設定したリスティング広告の内容が一覧表示されます。
内容を見て修正したい部分が合った場合は、ペン型のアイコンをクリックすることで修正可能です。
⑦支払い情報の登録
最後に支払い情報の設定を行っていきます。請求先の住所・広告費の支払いに利用するクレジットカード情報を入力していきましょう。
入力が完了したら、画面下部の「送信」をクリックしてください。
これでリスティング広告のキャンペーン作成完了となります。作成後、Googleが広告内容の審査を実施して、内容に問題がなければ広告配信スタートです。
また、「リスティング広告のでより成果を出していきたいという方」は、下記も合わせてご覧ください。よくある設定ミス9つの事例からリスティング広告の改善に取り組むポイントを解説しております。
リスティング広告の掲載順位はどのように決まるのか
リスティング広告の掲載は、すべての広告が均等に表示される訳ではありません。下記に挙げる設定内容によって、広告の掲載順位・頻度が変わってきます。
- 広告ランクが高いほど掲載順位が上がる
- 入札金額が掲載順位に影響を与える
広告ランクが高いほど掲載順位が上がる
Googleのリスティング広告では「広告ランク」によって掲載順位が変わってきます。広告ランクとは、Googleが独自に設けている広告の掲載位置を決める指標です。
広告ランクは、大きく分けて下記の6つの要素で決定されます。
- 入札単価
- 広告とランディングページの品質
- 広告ランクの下限値(表示される広告が満たすべき最低限の基準)
- オークションにおける競争力
- ユーザーが検索に至った背景
- 広告表示オプションやその他の広告フォーマットの効果
上記の要素を高めていくためには、高品質な広告を作成・配信していくことが不可欠です。広告のクリック率や表示回数が増えていけば、広告ランクも自然と高くなっていきます。特にリスティング広告をスタートしたばかりの段階では、あまり小手先のテクニックにはこだわらず、ユーザーにとって有益な広告作成を行うことを心がけていきましょう。
入札金額が掲載順位に影響を与える
リスティング広告の配信では、上述した広告ランクを基にして広告オークションが実施されます。広告ランクを決める要素の中でも特に掲載順位に影響を与えてくるのが「入札単価」です。競合の広告と比べて入札金額が低い場合だと、どうしても広告の表示頻度が少なくなってしまいます。十分な広告表示回数が確保できるよう、広告運用を行いながら入札単価の調整を行っていくことも重要です。
リスティング広告を成功させるやり方や運用のコツを紹介!
最後にリスティング広告を成功させるやり方・運用のコツについて確認していきましょう。
今回紹介するリスティング広告のやり方・運用のコツは下記の通りです。
- 除外キーワードの設定
- マッチタイプの最適化を行う
- ツールを活用する
- 見出しや広告文の最適化
- 自動入札の活用
- リマーケティング広告の設定
除外キーワードの設定
リスティング広告では、特定の検索キーワードに対して広告表示しない設定を行えます。広告が表示されないキーワードのことを「除外キーワード」と呼びます。除外キーワードを設定することで、商品・サービスのターゲット層に対してより効率よく広告配信することが可能です。広告内容に対して関心が高いユーザーに広告配信を絞れる点も除外キーワード設定のメリットになります。
Googleのリスティング広告における除外キーワード設定は、下記の3種類に分かれています。
- 部分一致:設定したキーワードが含まれるすべての語句が対象(語順は問わない)
- 完全一致:設定したキーワードと完全に一致する語句が対象(別の語句を含まず、語順も同じ)
- フレーズ一致:設定したキーワードと完全に一致する語句が対象(別の語句を含んでいてもO.K.)
除外したいキーワードの特性に応じて、設定の種類を使い分けていきましょう。
マッチタイプの最適化を行う
リスティング広告の出稿は検索キーワードに応じて行いますが、実際にユーザーは様々なキーワードを組み合わせて検索を行います。このため、検索キーワードをどの程度反映させて広告表示するかで広告の成果獲得も異なってきます。
Googleのリスティング広告では「マッチタイプ」という設定で検索キーワードの反映を設定可能です。実はマッチタイプの種類は、先ほど解説した除外キーワードの種類と同じ形式になります。下記、マッチタイプの種類一覧です。
- 部分一致
- 完全一致
- フレーズ一致
マッチタイプの場合は、広告を非表示にするのではなく実際に広告を表示させる設定になります。除外キーワードの設定と合わせてマッチタイプの設定も行えば、より効率よく広告配信を行うことが可能です。
ツールを活用する
リスティング広告の運用を成功させる上で重要になるのが、広告運用・効果測定ツールの活用です。何となく、感覚的に広告運用を行ってもなかなか成果は獲得できません。ツールを活用すれば、リスティング広告運用の効率を高めたり、運用状況をデータで客観的に把握することができます。
リスティング広告の運用・効果測定ツールは、様々な企業が提供を行っています。搭載機能や使い勝手の良さなどで違いが出てきますので、実際にいくつか試してみて使いやすいツールを導入するのがおすすめです。
見出しや広告文の最適化
リスティング広告の運用を成功させるためには、見出し・広告文の最適化もポイントになってきます。リスティング広告では広告画像・動画を掲載することができません。テキストのみでユーザーの興味・関心を引き付ける必要があります。
見出し・広告文の重要度としては「見出し>広告文」です。ユーザーの視界にはまず見出しが入ってきますので、まずは見出しでユーザーを引き付ける必要があります。広告文は見出しに掲載しきれない補足情報を加えるイメージで考えてください。
見出し・広告文のパターンを幾つか作成して、広告効果を検証・比較していくのもおすすめです。
自動入札の活用
リスティング広告運用を始めたばかりの方に是非活用してもらいたいのが、自動入札の機能です。
自動入札では、広告運用の目的に応じて最適な入札単価・配信設定が自動で行われます。
自身で細かい設定を行わずに済むので、広告運用の負担を抑えることにも繋げやすいです。
Googleのリスティング広告では、下記の自動入札戦略を選択できます。
広告運用の目標:入札戦略:内容
サイトアクセスを増やす:クリック数の最大化:設定した予算内で広告のクリック数が最大化できるよう入札単価が調整される
視認性を高める:目標インプレッションシェア:Google検索結果ページの最上部・上部、または任意の場所に広告が表示されるよう自動的に入札単価が調整される
目標コンバージョン単価でコンバージョンを増やす、スマート自動入札:目標コンバージョン単価(CPA):指定した目標コンバージョン単価でコンバージョンを最大限獲得できるよう、自動的に入札単価が設定される
各コンバージョンの価値が異なる場合に、目標広告費用対効果(ROAS)を達成する、スマート自動入札:目標広告費用対効果:指定した目標広告費用対効果でコンバージョン値を最大化できるよう、入札単価が自動的に調節される
予算全体を使いながらコンバージョンを増やす、スマート自動入札:コンバージョン数の最大化:コンバージョン数を重視して入札単価・予算消化が自動的に調節される
予算全体を使いながらコンバージョン値を増やす、スマート自動入札:コンバージョン地の最大化:予算を過不足なく消化しながら、最大限のコンバージョン値を得られるよう入札単価が自動設定される
入札単価・配信設定を自身で行うのが難しい場合は、自動入札機能を活用してリスティング広告の運用を進めていきましょう。
リマーケティング広告の設定
リマーケティング広告とは、自社サイトを訪問したことがあるユーザーに対して広告を配信できる機能です。Googleのリスティング広告では、リマーケティング広告の機能も搭載されています。一度サイトを訪問したことがあるユーザーの場合、自社商品・サービスに関して何らかの興味・関心を抱いている可能性が高いです。
このため、リマーケティング広告で対象のユーザーに広告配信すれば、新規顧客に対して広告配信するよりもコンバージョンを獲得しやすくなります。
リスティング広告のやり方がわからないなら代理店に依頼も!
リスティング広告を活用することで、検索エンジンの利用者に対して効率よく広告を配信できます。検索キーワードに対して広告を出稿できる分、ユーザーの抱える顕在的なニーズに直接訴求しやすい点もリスティング広告の強みです。
近年、リスティング広告を活用してプロモーションを行う企業は増えてきています。特に人気の検索キーワードの場合だと、すでに競合他社のリスティング広告で埋め尽くされているケースも少なくありません。
リスティング広告のやり方・戦略でお悩みの場合は、リスティング広告に精通した広告代理店に依頼するのがおすすめになります。広告代理店に依頼すれば、リスティング広告の出稿から運用、効果測定、分析まですべて一貫して行ってもらうことが可能です。リスティング広告で着実に成果を出したい方は、ぜひ広告代理店を利用してみてください。
また、「リスティング広告のでより成果を出していきたいという方」は、下記も合わせてご覧ください。よくある設定ミス9つの事例からリスティング広告の改善に取り組むポイントを解説しております。
どの広告代理店に依頼するのがいいかわからないという方は、下記の記事をご覧ください。
【予算別】信頼できるリスティング広告運用代理店を選ぶ際の5つのポイント