ホームページのリニューアルを効果的におこなうには?手順は?メリット・デメリットとあわせてご紹介!

「ホームページのリニューアルが必要になったが、得られる効果や依頼時の全体像がわからない」「どんな目的でどのように取り組むべきかわからない」といった悩みを抱える企業もあることでしょう。

ホームページをリニューアルすることによって、Webサイトのデザイン性や利便性などが高まり、ユーザーからの評価も高まります。ただし、リニューアルの目的が曖昧であると、依頼内容もとりとめのないものになりやすく、失敗に終わることもあるでしょう。

本記事では、ホームページのリニューアルを考えている企業の方に向けて、リニューアルによって得られる効果の詳細や、リニューアルの手順を解説していきます。ホームページの種類別費用相場もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事で分かること
  • ホームページのリニューアルの効果
  • ホームページの種類別相場
目次

ホームページのリニューアルをおこなう目的

ホームページのリニューアルをおこなう目的として多いのは、以下の4つです。

ホームページのリニューアルの目的
  • Webサイトのデザインを新しくするため
  • 新たな機能を追加するため
  • 集客力を強化するため
  • 企業のフェーズによって必要になる情報を掲載するため

各目的の背景にあるものを見ていきましょう。

Webサイトのデザインを新しくするため

ホームページのリニューアルをする代表的な目的の1つ目は、Webサイトのデザインを刷新することです。ホームページの賞味期限は3〜5年程度といわれることが多く、この期限を過ぎても何もせずに放置していると、検索エンジンやユーザーからの評価が下がってしまうリスクがあります。

Webサイトにもファッションのようにデザインの流行り廃りがあり、Webサイトのデザインが古くなると、訪れたユーザーから「時代遅れなセンスの会社」「しっかりとメンテナンスがされていない会社」といった印象を抱かれてしまうかもしれません。その場合、一部ユーザーからの好感度が下がってしまうリスクがあるのです。

その点、最近のトレンドに合わせて、Webサイト内でアニメーションを用いたり、スマートフォン向けに表示を最適化したりすることで、「トレンドをキャッチアップできる情報感度の高い会社」といった印象を与えられるでしょう。また、情報を見つけやすくなったり、Webサイトを利用しやすくなったりすることも利点です。


新たな機能を追加するため

ホームページリニューアルの目的としては、Webサイトに新たな機能を実装することも挙げられます。

Webサイトには日々新たな機能が登場しています。ここ数年でチャットボット機能や予約機能、WordPressのブロックエディタ機能、ブロックエディタに対応したプラグインなどが登場しており、この先も新たな機能は続々と現れるでしょう。

そうした機能は、事業者・ユーザー共に利便性を高めます。

たとえば、チャットボット機能を実装すれば、ボットが基本的な顧客応対を代行することで、スタッフが直接応対をする負担を大幅に減らせるでしょう。ユーザーの待機時間を減らすことも可能です。

ホームページが古い場合は、そうした新しい機能に対応できないことがあり、それが大きな機会損失につながります。

リニューアルによってホームページをアップデートすることで、今までになかった機能も実装できるようになり、効率的な運用にも期待できるのです。

集客力を強化するため

集客力を高めることも、ホームページリニューアルの代表的な目的の1つです。

ホームページの情報の古さ・新しさは、集客力に影響を与えます。経済状況や技術、生活の変化に伴いユーザーのニーズや課題も日々移り変わっていますが、最近のユーザーが求める情報を掲載できていなければ、アクセスは集まりづらくなってしまうでしょう。

また、Webサイトにユーザーを集めるためには、検索エンジンに向けたSEO対策「テクニカルSEO」も重要ですが、検索エンジンの評価基準は年々変化しているため、それに合わせてWebサイトのアップデートも必要です。

ホームページを本格的にリニューアルすることで、ユーザーのニーズや検索エンジンの基準をキャッチアップしやすくなります。その結果、Webサイトの評価が高まり、アクセス数向上やその先のコンバージョン獲得も期待できるようになるのです。

企業のフェーズによって必要になる情報を掲載するため

新たに掲示が必要となった情報を表示することも、ホームページリニューアルにおいてよくある目的です。

企業のホームページに必要な情報は、フェーズによって変化します。たとえば、人員の増員が必要になった際には新たな人材を増やすため、1つの採用手段として採用Webサイトの作成が重要となるでしょう。オフラインや広告での集客に限界を感じ始めた際には、Web上での集客を強化するためにオウンドメディアを作成するのが好ましいです。また、事業が発展して上場する際には、IR情報などの公開が必要となります。

こうした変化に対応する上で、ホームページのリニューアルが有効であるため、企業のフェーズの移行に伴ってホームページを刷新する企業が一定数存在するのです。

ホームページのリニューアルをおこなうメリット

ホームページのリニューアルをおこなうと、次のような効果に期待できます。

ホームページのリニューアルのメリット
  • リブランディングにつながる
  • 集客力を向上できる

各メリットの詳細を見ていきましょう。

リブランディングにつながる

ホームページを新しくすることで、企業や商品・サービスのリブランディングが可能となります。

Webサイトのデザインやメインビジュアル、テキストの文言などは、ユーザーに与える印象を大きく左右するものです。

現在、Webサイト全体の配色や画像・イラストのテイストなどに統一感がなかったり、ありきたりでインパクトがなかったりする場合、ユーザーの印象・記憶に残らないWebサイトとなっているかもしれません。

一方で、ホームページのリニューアルを通じて、新しいデザインや配色を採用し、Webサイト全体のテイストに統一感を持たせれば、ブランドのイメージを一新できます。あるいは、今のブランドイメージをより強く演出できるようになるでしょう。

その結果、顧客や取り引き先、投資家といったステークホルダーに与える印象も大きく変わります。ステークホルダーによい印象を与えることで、取り引きの検討候補に上がりやすくなる、投資に積極的になる、などのメリットにも期待できるでしょう。

集客力を向上できる

ホームページのリニューアルをすることで、アクセス数の増加にも期待できます。

マーケティング上、Webサイトのリニューアルは有効であるケースが多いです。先述のとおり、企業のリブランディングをすればユーザーからの印象がよくなり、新機能の実装をすればWebサイト利用時の利便性が高まります。

また、SEO対策を通じ最近のユーザーが求める最新の情報を掲載することで、それまでは応えられなかったユーザーニーズにも応えられるようになるでしょう。そうした施策の積み重ねでユーザーからの評価が高まれば、Webサイトへのアクセス数も増加していきます。

さらに、UI/UXを改善してユーザーがWebサイト内を快適に回覧できるようにすれば、ユーザーの滞在時間が長くなる、必要な情報を見つけやすくなるなどの効果が得られます。それにより、お問い合わせ数の向上にも期待できるでしょう。

ホームページのリニューアルをおこなうデメリット

ホームページのリニューアルに際しては、デメリットへの理解も大切です。

主に以下2つの点が課題となるでしょう。

ホームページのリニューアルのデメリット
  • 費用と工数がかかる
  • 集客力が下がる可能性もある

それぞれの詳細について解説します。

費用と工数がかかる

ホームページのリニューアルをおこなう場合、ある程度の費用と工数が発生する点には注意が必要です。

リニューアルに際しては、新規でWebサイトを立ち上げるのと同程度の費用がかかることが多いでしょう。リニューアルでは、コンテンツのリライトや既存システムの調査・アップデート、既存コンテンツの引き継ぎなど、新規Webサイト作成ではおこなわない作業も数多く発生します。そのため、新規Webサイトと同程度の工数・費用がかかることも少なくないのです。

費用を抑えるためには、リニューアルの目的を明らかにしておくことや、何をどのように、どの程度改善したいのかを明確にしておきましょう。既存のホームページのよい点や課題を把握し、改善に向けてピンポイントでリニューアルを施すことで、余計な部分をリニューアルするリスクを減らし、費用も抑えられます。

集客力が下がる可能性もある

それまで運営していたWebサイトがSEO上高い評価を得ていた場合は、ホームページのリニューアルによって、かえって集客力が低下する可能性があることにも注意が必要です。

ホームページのリニューアルでは、既存コンテンツのリライトやWebサイト構造の変更、デザイン変更などさまざまな改修をおこないます。それまで検索エンジンやユーザーから高く評価されていた部分も、リニューアルされ別のものに変更となることで、双方の評価基準から外れてしまい、評価を落としてしまうことがあるのです。

また、既存のコンテンツやデザインで魅力をしっかりと伝えていた場合、変更されることで訴求力が落ち、CTRやCVRが下がることもあるかもしれません。

こうした失敗を防ぐためにも、要件定義が有効です。

既存のホームページを適切に分析・評価した上でリニューアルすれば、優れた点はそのまま残し、現状の欠点だけを改善できるようになるでしょう。

ホームページのリニューアルをおこなう流れ

ホームページのリニューアルは、以下の流れでおこないます。

ホームページのリニューアルの流れ
  1. リニューアルの目的を整理する
  2. 目的を達成するための課題を整理する
  3. 課題を解決するために必要なUI/UXや機能を洗い出す
  4. Webサイトの要件定義をおこなう
  5. Webサイトの開発と実装をおこなう
  6. 効果検証と改修をおこなう

各工程で具体的におこなうことや、重要なポイントについて見ていきましょう。

なお、どこからどこまでを制作会社が担うかは、依頼先やプラン内容によって変わります。制作会社に任せる場合も、すべてを丸投げせず、適宜コミュニケーションを取ることが大切です。

自社の要望もしっかりと伝えていくことで、齟齬が生じづらくなります。

STEP1:リニューアルの目的を整理する

ホームページのリニューアルを実施する際には、何のためにリニューアルするのかを依頼前に明確化しましょう。目的が定まっていないと、リニューアルではどこを重点的に改修してもらう必要があり、リニューアル後にはどのような指標で効果検証をしていけばよいかなどが把握できなくなります。

リニューアルの目的を明確に、またしっかりと整理することが大切です。

一部先述しましたが、リニューアルの目的としては以下が挙げられます。

  • Webサイトのデザインを新しくする
  • 新たな機能を追加する
  • 集客力を強化する
  • 採用力を高める
  • 新たに掲載が必要になった情報を掲載する

また、Webサイトへの訪問者数を増やす、お問い合わせ数を増やす、ユニークユーザー数を増やすといった、より具体的な目標を設定することも有益です。

目的が具体的であるほど、その達成に向けて的を射たリニューアルを施しやすくなります。

STEP2:目的を達成するための課題を整理する

目的を明確にしたあとには、目的の達成に向けて解決が必要な課題を整理します。

目的から逆算し、現状のWebサイトでどのような課題があるかを洗い出しましょう。

課題を把握する際には、スタッフで自社のWebサイトを回遊し、使いづらい点がないか、不具合が起きている箇所がないか、デザインなどが統一されておらず不自然な点がないかなどをリストアップすることが有効です。

また、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを用いて、現状のアクセス数やユーザー数を把握しましょう。どの指標をどの程度まで改善しなければいけないのか、各課題は何を原因として起こっているのかを分析することが大切です。

しっかりと現状の把握をして課題を明らかにすることで、リニューアルで改修すべき箇所が浮き上がってきます。

STEP3:課題を解決するために必要なUI/UXや機能を洗い出す

課題と原因が明確になったら、課題解決のために必要なUI/UXや機能・ページを洗い出すようにしましょう。

たとえば、スマホからアクセスした際にホームページの表示が崩れている場合は、レスポンシブ対応を実装することが有効です。レスポンシブ対応をすれば、スマホやタブレットなどパソコン以外のデバイスからアクセスした場合も、ユーザーの利用端末の画面サイズに合わせてホームページが見やすく表示されます。

そのほか、Webサイトの特定の箇所でユーザーの離脱が多発している場合には、当該箇所のテキスト文言やボタンの配置、大きさなどを改修する必要があるでしょう。

必要なUI/UXや機能を洗い出すことで、Webサイトのリニューアルにはどれくらいの費用が必要なのかを概算できるようになる点もメリットです。

STEP4:Webサイトの要件定義をおこなう

必要な機能やUI/UX、ページ数が決まったら、次に、その開発・実装に向けてより具体的な要件定義をおこなっていきます。

「サイトマップの作成」「ワイヤーフレーム作成」「画面設計書の作成」などの工程が主です。

サイトマップとは、Webサイト全体の構造を視覚的に表現したもので、リニューアル後のページ間の階層構造を決定するのに役立つものです。

ワイヤーフレームは、Webサイトをリニューアルする上で必要な要素をページ単位で示したものであり、デザイン作業の設計図としての役目を果たします。

画面設計書は、Webサイトで表示される画面のレイアウトを定めたもので、同じくWebサイトの改修図に設計図として必要です。

サイトマップやワイヤーフレームの作成をおこなうことで、開発・実装を円滑に進められます。

STEP5:Webサイトの開発と実装をおこなう

要件定義が終わったら、いよいよWebサイトの開発と実装です。

設計したワイヤーフレームや画面設計書に基づいて、デザインの作成やコーディング、タグ周りの設定などをおこないます。

まずは検証環境でのテスト実装をおこない、問題がなければ本番環境での実装をし、その後公開…という流れです。

STEP6:効果検証と改修をおこなう

Webサイトを公開して1か月ほど経過したタイミングで、アクセス数やCV数といった各指標がどれくらい改善されたかを検証していきます。

効果検証時も、リニューアルの目的に照らし合わせておこなうことが大切です。やみくもにWebサイト全体の効果検証をするのではなく、リニューアルに課題だった点が改善されているかを確認しましょう。

たとえば、とくにアクセス数の低かったページがある場合はアクセス数が増えているのかを、滞在時間の短かったページがあれば滞在時間が延びているかを確認します。

数値に変化がなかったり、むしろ悪化していたりする場合には、再度課題の洗い出しをし、必要に応じて改修をおこないましょう。

ホームページのリニューアルにかかる期間

ホームページのリニューアルには、2〜3か月ほどの時間を要するのが一般的です。

リニューアルの工程とそれぞれの目安期間を以下表にまとめましたので、計画を立てる際の参考としてください。

スクロールできます
工程目安期間
目的・目標数値の決定1~2週間程度
Webサイトの現状分析1~2週間程度
競合サイト分析1~2週間程度
サイトマップ・構成図整理2~4週間程度
デザイン・コンテンツ制作4~8週間程度
効果検証任意
運用・改善任意

実際にどの程度かかるかは、Webサイトの規模や実装内容、制作会社・自社の対応スピードなどによって変わります。

ホームページのリニューアルにかかる費用

ホームページのリニューアルにかかる費用を、ホームページの種類別にまとめました。

以下を大体の目安としてください。

コーポレートサイト(会社ホームページ)40万円~200万円程度
オウンドメディア300万円以上
ECサイト10万円~数千万円程度

コーポレートサイトのリニューアル費用の場合、ページが数ページ程度で、機能も控えめのシンプルなWebサイトであれば、40万円程度が一般的です。

リニューアルしたいページ数や追加したい機能数が多くなったり、オリジナルのデザインを実装したい場合には、100万以上が目安となるでしょう。

オウンドメディアのリニューアル費用も規模によって変わりますが、おおよそ300万円以上が目安です。既存メディアの分析やリニューアル後のデータ移動といった工数が発生するため、費用も高くなりがちです。制作するコンテンツの本数、編集者によるチェックを入れるか、イラストや図を入れるかなどによっても、費用は変動します。

ECサイト(通販サイト)のリニューアルは幅が大きく、プログラムの中身が公開されている、オープンソース型のECシステムを用いて構築する場合で10万円~数百万円程度が目安です。

Webサイトが大規模でこだわり抜いたシステムを開発する場合には、数千万円に及ぶこともあるでしょう。通販サイトでは、商品カゴや受注、在庫管理、配送、顧客管理といったシステムの整備が必要になるため、費用が高くなる傾向にあります。

まとめ

ホームページのリニューアルをおこなって、Webサイトのデザインを新しくしたり、新たな機能を追加したりすることで、ユーザーから自社への評価が高まります。

リブランディングや集客力の向上にも期待できるでしょう。

ホームページのリニューアルを進めていく際には、依頼前にリニューアルの目的や要件を整理し、自社に必要な改修が何かをピンポイントで押さえておくことが大切です。制作会社に一任できる場合も、可能な限りコミュニケーションを取って要望を伝えていくことで、自社の期待に沿ったリニューアルを果たせるでしょう。

ホームページのリニューアルをおこなう際は、以下でご紹介した内容もぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

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