- アンカーテキストとは
- アンカーテキストのSEO的役割
- アンカーテキスト設置のポイント
- アンカーテキスト設置時の注意点
- アンカーテキストの確認方法
アンカーテキストとは、リンク付きの文章のことを指します。適切に設置することで、ユーザー行動やSEO評価に良い影響を与えます。しかし、どのようにしてアンカーテキストを設置すべきか分からず悩んでいる方もいることでしょう。
そこで、本記事では「アンカーテキスト」にフォーカスし、アンカーテキストの設置方法や注意点を紹介します。詳しく解説しているので、ぜひ参考にしていってください。
本記事より詳しく「SEO記事の作成方法を学びたいという方」は、下記も合わせてご覧ください。48ページのスライドで弊社の持つ記事作成のノウハウを公開しております。⇒【最新SEO情報】直近のアルゴリズムから検索上位を獲得するため記事作成手法を詳しく解説(無料)
アンカーテキストとはページ内に設置するリンク付きの文章
アンカーテキストとは、「デジタリフト」のようなリンク付きの文章のことです。
アンカーテキストを設置することで、ユーザーはサイトの内外問わずリンク先のページへ遷移できるようになります。
ユーザーだけでなくクローラーもアンカーテキストを確認し、リンク先のページ内容を読み取っているため、SEOにおいても重要な役割を果たしています。
詳しくは後述しますが、アンカーテキストの設置により、ユーザー行動やクローラビリティ、サイト評価の向上などが期待できます。
SEOにおけるアンカーテキストの役割3つ
アンカーテキストの設置は、単にリンクに遷移しやすくなるためだけでなく、以下のような役割を果たします。
- ユーザビリティの向上
- クローラビリティの向上
- リンクジュースの受け渡し
ユーザービリティの向上
アンカーテキストの設置により、ユーザーは関連度の高いページに遷移しやすくなります。また、わざわざコンテンツの一覧ページを見なくても、関連するコンテンツの存在を知ってもらえます。
ユーザーは可能な限り少ない検索行動でニーズを満たしたいと考えています。そのため、次に知りたいと感じる情報に簡単にたどり着けるようになっていれば、迷うことなく行きたいページへ遷移ができます。
ストレスなくサイト内を回遊してもらうためにも、アンカーテキストの設置は重要な役割を果たします。
クローラビリティの向上
アンカーテキストの設置することで、リンク先のページ内容を伝える役割も果たします。
検索エンジンのクローラーもユーザーと同じように、アンカーテキストを読み取り、リンク先のページの内容を確認しています。アンカーテキストを設置するだけでも、クローラーがリンク先をクロールしやすくはなりますが、アンカーテキストをリンク先の内容が伝わりやすい文章に変更することで、クローラーがより認識しやすい状態にできます。
クローラビリティについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、良ければ確認してください。
リンクジュースの受け渡しによるSEO評価の向上
リンクジュースとは、被リンクにより受け渡されるページ評価のことです。各ページが持つSEO評価をリンクを通じて、複数のページ間で液体の様に流れているため、リンクジュースと言われています。
アンカーテキストを通じて、リンク先のページにリンクジュースを受け渡すことができます。リンクジュースが多く集まるほど、ページ評価も高くなり上位表示しやすくなります。重要なページに多くのリンクジュースが集まるように内部リンク構造を最適化することも重要です。
本記事より詳しく「SEO記事の作成方法を学びたいという方」は、下記も合わせてご覧ください。48ページのスライドで弊社の持つ記事作成のノウハウを公開しております。⇒【最新SEO情報】直近のアルゴリズムから検索上位を獲得するため記事作成手法を詳しく解説(無料)
アンカーテキストを設置する際のポイント
上記のアンカーテキストの役割を踏まえて、設置する際のポイントを5つ解説します。
- リンク先に関連するキーワードを入れる
- リンク先の内容が簡潔にわかるように記載する
- ユーザーのクリックを促す文章を記載する
- 画像リンクの場合はalt属性を記載する
- 動画リンクの場合はHTMLで説明を記載する
リンク先に関連するキーワードを入れる
前述したとおり、ユーザーやクローラーはアンカーテキストの文章からリンク先ページの内容を推測しています。そのため、キーワードを入れることで、リンク先との関連性を示し、クローラビリティやユーザービリティの向上につながります。
ただ、キーワードを過剰に入れてしまうとスパム扱いとなり、評価が下がってしまう可能性があるので注意してください。また、キーワードだけでなく自然な文章の中にキーワード含めるようにしましょう。
サイト内のページに向けたアンカーテキストであれば、リンク先の記事タイトルで設定されることがほとんどです。
リンク先の内容が簡潔にわかるように記載する
先ほどの内容と似ていますが、アンカーテキストは、リンク先のページにはどんな情報が載っているのか分かりやすく記載しましょう。
キーワードを含んでいても、どんな情報が載っているのかが分かりにくければ、遷移を促せません。また、クローラーもアンカーテキストを読み取りづらく、クローラビリティの低下にもつながります。
適切な導線設計ができていなければ、ユーザーの離脱を招きやすくなり、サイトパフォーマンスの低下にもつながる可能性があります。
ユーザーのクリックを促す文章を記載する
遷移を促すためにも、思わずクリックをしたくなるような文章にすることも重要です。
弊社のオウンドメディアでも、アンカーテキストに工夫を施しています。たとえば、「タイトル作成テンプレート」への導線では、「クリック率を向上させる」のフレーズを追加し、ユーザーが求めている結果を添えることで、クリック率の向上を図っています。
クリックされるように工夫することで、ユーザー行動の改善につながります。
画像リンクの場合はalt属性を記載する
alt属性を記載せずに、画像リンクを設定すると、画像が表示できなかった際に、遷移先のページ内容が分からなくなってしまいます。
クローラーが画像を読み取る際の補助にもなるので、クローラビリティの向上にもつながります。
<imh src="画像パス" alt="アンカーテキストを記載">
alt属性は、上記のHTMLコードの様に記述されています。記載がない場合は、対応するようにしましょう。
動画リンクの場合はHTMLで説明を記載する
動画リンクの場合も、動画のHTML内にアンカーテキストを記述しましょう。記述する際は、下記のように記載しましょう。
<video src="動画パス">代替テキストを記載</video>
<iframe src="動画のパス">代替テキストを記載</iframe>
仮に、動画が表示されなかった場合でもHTMLで記載した文章が表示されます。
アンカーテキストを設置する際の注意点
アンカーテキストの設置方法を間違えると、スパム認定される可能性やSEO評価が下落してしまう可能性があります。
- 過剰にキーワードを詰め込まない
- 適切な量で設置する
- 隠しテキストで設置はしない
- 低品質ページへのリンクはnofollowで設定する
- クロールを制御しているページへのリンクは慎重に行う
過剰にキーワードを詰め込まない
過剰にキーワード含めると、キーワードの乱用とみなされ、SEO評価が大幅に下がる可能性があります。
また、ユーザーにとっても読みにくくユーザービリティの低下にもつながります。そのため、リンク先のメインキーワードを1つ含める程度で抑えるようにしましょう。
参考:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル
適切な量・位置で設置する
アンカーテキストは、ユーザーが見やすい・クローラーが読み取りやすい部分に適切に設置するべきです。不自然な量を設置してしまうと、ランキングの捜査目的と判断され、スパム認定を受けてしまう可能性があります。
たとえば、「SEO」がメインテーマの記事に、「旅行」や「金融」など関連性がない記事へのアンカーテキストを設置しても意味がありません。むしろ、ユーザーやクローラーを混乱させてしまう原因となります。
また、関連している記事へのアンカーリンクであっても、同一ページ内に過剰に設置するのはNGです。関連度の高い見出し部分に1つ設置するだけでも十分です。
参考:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル
隠しテキストで設置はしない
テキストを背景と同じ色で隠すように設置することを「隠しテキスト」と呼びます。隠しテキストは、ユーザーには見えませんが、クローラーが読み取れます。そのため、ユーザーには隠しつつ、SEOに有利になるようにリンクを設置できます。
しかし、ペナルティの対象なので、実施はNGです。意図せずユーザーが隠しテキストに触れた場合、急に他のページに飛ばされてしまい、ユーザー体験が極めて悪くなってしまいます。また、検索エンジンとしてもランキング操作目的としか考えられず、スパムとしてSEO評価が大幅に下げられることになります。
参考:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル
低品質ページへのリンクはnofollowで設定する
低品質ページに向けたアンカーテキストは極力設置しないようにしましょう。SEO評価が下落するリスクがあります。
内部ページが低品質の場合は、リライトを行い品質を改善すべきですが、外部サイトの場合は、nofollow属性でリンクを設置することで対応可能です。
nofollow属性を設定すると、リンク先のページにはSEO評価が受け渡さない判断を下すヒントとなります。
外部サイトへ評価を渡したくないあまりにサイト内の外部リンク全てにnofollowが設定されることが常態化していたため、Googleは”ヒント”として扱うように仕様を変更しました・
クロールを制御しているページへのリンクは慎重に行う
クロールを敢えて制御しているページへ向けたアンカーテキストは極力設置しないようにしましょう。
robots.txtで制御しているはずでも、アンカーテキスト経由でクロールされインデックス登録されてしまう可能性があります。そのため、クロールされたくないページへ向けてアンカーテキストを設置する場合は、リスクと天秤にかけて慎重に判断しましょう。
アンカーテキストの確認方法
弊社では、Ahrefsというツールを使用して、アンカーテキストを確認しています。
メニューバーから「アンカーテキスト」という項目をクリックすることで、アンカーテキストの文章やリンク元が確認できます。とくに、質の低いアンカーテキストを発見して改善したい場合は、一括で確認できるのでおすすめです。
まとめ
アンカーテキストは、SEOでも重要な役割を果たします。
適切な量・位置で設置することで、以下の3つのメリットが期待できます。
- ユーザービリティの向上
- クローラビリティの向上
- ページ評価の向上
【無料】資料ダウンロード
3分でわかるSEOコンサル資料セット
資料でわかること
- SEOサービスの利用料金
- デジタリフトが成果を出せる理由
- SEO支援サービスの進め方とサービス詳細
- なぜ今SEO対策に取り組むべきなのか